Bottega Veneta 表参道グランドオープンの記念イベントをプレイバック

ファサードを手掛けたグラフィックデザイナー 萩原卓哉のインタビューをお届け

ファッション 
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去る6月11日、東京・表参道にフラッグシップストアをグランドオープンした〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉。クリエイティブディレクター Daniel Lee(ダニエル・リー)自らが携わったという同ストアは、「Kering(ケリング)」本社ビルの1階から3階を占める。674㎡のスペースにウェアからバッグ、シューズ、レザーグッズ、ジュエリー、アイウェアまで、メンズ/ウィメンズのアイテムを幅広いジャンルで展開。先日ご紹介した新コレクション “Wardrobe02”も同タイミングでのローンチとなった。

表参道の地で圧倒的な存在感を放つグリーンのファサードを手掛けたのは、グラフィックデザイナーの萩原卓哉。東京を拠点に活動する荻原氏は、デジタルコンポジションやグリッチ・アートなど、認識できる対象をわずかに歪ませ、非現実的かつ認識できないものへと変化させる作風で知られている。6月からはアメリカ・フロリダ州マイアミデザイン地区にあるストアのファサードも荻原氏のデザインを採用しているそうだ。

グランドオープン当日は、一部のファッション業界関係者を招いた記念イベントを実施され。その目玉として、マルチパーカッショニストの高田みどりが登場した。マリンバ、リードオルガン、梵鐘、ホラ貝、コカ・コーラのボトルなどを駆使して演奏する高田氏は、アンビエントミュージックおよびミニマリストミュージックにおける日本の先駆者的存在。1983年にリリースされたアルバム『鏡の向こう側』が代表作だ。今回のイベントでは、ストアの上層フロアに特別にセッティングされたグリーンライトの空間にて、30分ほどの圧巻のパフォーマンスを披露。来場した関係者をその世界観で包み込んだ。

そして、本稿の最後に、先述のグラフィックデザイナー 萩原氏のスペシャル・ミニインタビューをお届けする。〈Bottega Veneta〉とのコラボの経緯や旗艦店を覆うファサードのデザインについて伺った。

HYPEBEAST:自己紹介をお願いできますでしょうか

萩原卓哉と申します。グラフィックデザイナーをしています。

Bottegaさんとのコラボの経緯をお聞かせいただけますか

どこで、私の作品を見かけたのは、Bottega Venetaのデザインチームに、その事を尋ねた事はないのでわかりません。ただ、海外からお声掛けいただく時の傾向は、過去に私の作品が掲載された、海外のファッション誌やデザイン誌、または、ロンドンのIt’s Nice Thatに何度かインタビュー記事を載せて頂いたもの、それらをチェックされた方が、私のInstagramやTumblrにアップされた作品チェックし、連絡を頂く事が多いようです。

最初にお話が来た時にどう思われましたか。

Bottega Venetaは歴史の長いラグジュアリーブランドなので、なぜ、私に!?とは思いました。ただ、Bottega VenetaのArca氏を大きく起用した印象的な広告が、出回っていた頃だったので、アプローチ方法の多様性を探られているのではないかという印象がありました。

ファサードのデザインコンセプトやデザインのプロセスを教えていただけますか。

Bottega Venetaのデザインチームが、もともとあった、私の作品を、作成イメージとしてピックアップしていました。Bottega Venetaの特定のアイテムが持つ、印象的なテクスチャーと、私の作品をミックスさせるような形にしています。ただ、過去の私の作品の複製を作ろうとしても、一切、それ本来の持つ鮮度や色気は、受け継ぐ事は出来ないし、それを創った瞬間の感覚を持った、当初の自分はいないので。新しいものを創りにいっています。

今後の活動予定をお聞かせいただけますか。

Bottega Venetaのプロジェクトも私の方では、私のパートが終了しているのかもまだわかりません。おそらくまだ、続いているのかもしれないという、予感があります。私の自身の作品は、常にアップデートしたものを、Instagram等のSNSにアップしていますし、他社プロジェクトもアップできる機会はあると思います。

ボッテガ・ヴェネタ 表参道フラッグシップ 
住所:東京都渋谷区神宮前5-1-5
営業時間:11:00-20:00
電話番号:03-5962-7630

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