ブレンドン・バベンジンが J.Crew のメンズウェア・チーフデザイナーに就任
低迷するブランドを救うべく、ストリート界の重鎮が立ち上がる
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ブレンドン・バベンジンが J.Crew のメンズウェア・チーフデザイナーに就任
低迷するブランドを救うべく、ストリート界の重鎮が立ち上がる
〈Supreme(シュプリーム)〉のデザインディレクターを長年務め、現在は〈NOAH(ノア)〉を率いるストリートブランド界の重鎮 Brendon Babenzien(ブレンドン・バベンジン)が、1983年にニューヨークで創業されたプレッピーでクラシックなカジュアルブランド〈J.Crew(J.クルー)〉のメンズウェア・チーフデザイナーに就任することが発表された。
〈J.Crew〉は2020年5月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経営難から日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を申請し、その後、なんとか新しいオーナーを見つけ破産法から脱却。同年11月にCEOに就任したLibby Wadle(リビー・ワドル)は「ビジネスを破壊する」とリブランディングを明言し、2022年後半にオリジナルコレクションを披露することを発表していた。
〈Supreme〉と〈NOAH〉の長年にわたる成功はBabenzienの功績が大きいと言われており、〈J.Crew〉も息を吹き返すに違いない。就任に際する彼のコメントは以下の通り。
「SupremeとNoahでは、マーチャンダイジングを理解し商品開発とスケジュールを管理するという、ビジネスに関するノウハウを学びました。しかし、今回J.Crewのメンズウェア・チーフデザイナーに就くことができたのは、私のプライベートな生活が大きく関係しています。私は生涯にわたってJ.Crewを愛用してきました。また、私のパーソナルスタイルは永遠に進化し続けるアメリカ文化に根ざしていて、例えばスケートやサーフィン、1980年代のプレッピーが文化として、そして最終的に産業として台頭してきたことなどです」
「アウターウェアとフットウェアにおいて、サードパーティブランドとの関係を強化することを期待していただけると思います。私は数多くのブランドとのコネクションに満ちていますので、当然、この知識と経験をJ.Crewでも発揮します。私が長年追求してきたように、パートナーシップに対してもクリエイティブなアプローチをとっていきますので、音楽や映画、さらには文学的なコラボレーションも期待していいです。両者が誠実なアプローチをとり、純粋に素晴らしいものを作り上げるために一緒に働きたいと思うのであれば、ブランドのコラボレーションに制限はないと思っています」