UPDATE:2006年に呟かれた Twitter の“最初のツイート”がオークションにかけられる
CEO ジャック・ドーシーのテストツイートが本稿執筆時点で約2億7,100万円に(UPDATE:最終落札価格が決定)

UPDATE(2021/3/23):『Twitter』の共同創設者兼最高経営責任者 Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)が2006年に呟いた“最初のツイート”が、マレーシアに拠点を置くブロックチェーン技術関連企業「Bridge Oracle」の最高経営責任者 Sina Estavi(シーナ・エスタビ)によって約291万ドル(約3億1,600万円)で落札された。なお、もともとの“所有者”であるDorseyは本オークションで得られた資金をビットコインに換金し、アフリカの貧困層を支援する非営利団体「GiveDirectly」に寄付することを発表している。
ORIGINAL(2021/3/9):今年2月、ラッパーのJAY-Z(ジェイ・Z)と共同でビットコイン開発促進を目的とする基金「Btrust」を設立するなど、ブロックチェーン支持者として知られる『Twitter』の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)。そんな彼の記念すべき“最初のツイート”が、現在“NFT(Non-Fungible Token)”としてツイートを売買できるオークションサイト『Valuables(バリュアブルズ)』に出品されている。
ご存知ない方のために“NFT”を説明すると、ブロックチェーン技術の1つで真正性や追跡可能性が保証され、通常簡単に複製されやすい動画やデジタル上でのアート作品などのデジタル資産の無断複写を防止し、1点物として価値を持つことができるというもの。先日、Banksy(バンクシー)のスクリーンプリント作品 “Morons”が焼却されたのは、この“NFT”のためである。
今回のオークションに関しては、ツイートそのものというよりも、オリジナル投稿の作者であるDorseyの署名付きデジタル証明書を購入するという意味になるようで、Dorsey自身もしくは『Twitter』の運営側が削除しない限り本ツイート自体は閲覧もリツイートも可能。ちなみに、『Valuable』では売上の5%が手数料として徴収され、購入したツイートは転売可能とのこと。なお、その場合はオリジナルのツイート投稿者に10%、同社に2.5%が入る仕組みになっているという。
気になるDorseyの“最初のツイート”は、同社の創業日である2006年3月21日(現地時間)に「just setting up my twttr(自分のツイッターを設定中)」と投稿されたもの。『Valuables』にて8万ドル(約867万円)からオークションがスタートし、本稿執筆時点での最高入札額は250万ドル(約2億7,100万円)となっている。現物資産同様にデジタル資産の価値を保証する第一歩になり得るが、はたして最終落札価格はいくらになるのだろうか……。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006