UPDATE:Banksy の新作とおぼしきグラフィティがイングランドの旧刑務所の壁で発見される

脱獄を試みるロープが実は紙製という、いかにもな作品(UPDATE:本人が描いている動画が公開)

アート
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UPDATE(2021/3/5):先日発見されたグラフィティは、やはりBanksy本人によるものだったということが公式『Instagram』のIGTVで明かされた。投稿された約3分の映像は、アメリカ人画家 Bob Ross(ボブ・ロス)が絵の描き方を教えていた1980〜90年代のTV番組 “The Joy of Painting”をオマージュしたもので、Banksyがグラフィティを仕上げていく様子から翌朝警察官に発見されるまでの様子が映し出されている。歴史的建造物に描かれたグラフィティということもあり消される可能性が高いので、今のうちに下記から作品をチェックしておこう。

ORIGINAL(2021/3/3):昨年10月に発表された“Hula-hoop Girl”を巡る動きで賛否両論が巻き起こっている正体不明の覆面芸術家 Banksy(バンクシー)。神出鬼没に姿を現し、グラフィティを“ボム”する彼だが、新作とおぼしき作品がイングランド・レディングの旧刑務所の壁で発見された。

かつてアイルランド出身の作家 Oscar Wilde(オスカー・ワイルド)が同性愛の罪を問われ投獄され(1895年)、『レディング牢獄の唄』の舞台にもなったこの旧刑務所。2013年から使用されていないことで地元評議会は取り壊しを希望するも、近隣住民がヴィクトリア朝の歴史的建造物であることから保存を訴える最中、突如として作品が出現。骸の服務者がベッドシーツを繋ぎ合わせたロープを伝って脱獄を試みる様子が描かれているのだが、その先にはタイプライターが括り付けられており、実はベッドシーツはすぐに破れてしまう紙製だということが分かる、いかにもな作品に。

グラフィティを通して旧刑務所の取り壊し問題と昨今のLGBTQシーンに世間の目を向けさせる狙いがあると思われるが、ここで一つ疑念が生じる。というのもここ最近のBanksyはパロディアーティストの急増に伴い、“ボム”した後は自身の『Instagram』にその写真を投稿しているのだが、今回発見された作品は未だ投稿されておらず、ファンの間では偽物を疑う声も。だがこの旧刑務所は、Banksyの地元ブリストルからロンドンに向けて走る鉄道の車窓から見える場所にあることから、“ボム”の標的になった可能性は十分に高い。

今は彼(もしくは彼女)の掌の上で踊らされるのを楽しみつつ、『Instagram』の更新を待とう。

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