世界初の “NFT” アート作品のみを扱うギャラリーがニューヨークにオープン
女性ストリートアーティスト スウーンを含む300人以上の“NFT”作品を日替わりで展示予定

アメリカのニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミに拠点を持ち、インディペンデントなアーティストの作品を扱うギャラリー『Superchief Gallery(スーパーチーフ ギャラリー)』が、話題のブロックチェーン技術の1つである“NFT(Non-Fungible Token)”を使ったアート作品のみを扱う世界初の新ギャラリーをニューヨークにオープンする。
この新ギャラリー『Superchief Gallery NFT』では、デジタルアートプラットフォーム『Blackdove』と提携し、女性ストリートアーティスト Swoon(スウーン)をはじめとする300人以上のアーティストの“NFT”作品を商業用の高解像度の4Kスクリーンで展示する。また、同ギャラリーは環境にも配慮した“カーボンネガティブ”な空間としても運営されるという。“カーボンネガティブ”とは、人間の活動の中で排出される温室効果ガス(主に二酸化炭素)の量より、吸収する量の方が多い状態をさす環境用語。近年では多くの企業や団体が“カーボンネガティブ”を目指すためのさまざまな施策を行っており、このギャラリーでも来場客はカーボンクレジット(先進国間で取引可能な温室効果ガスの排出削減量証明)を購入することで、“NFT”作品の制作によって発生する環境への影響を相殺できるそうだ。オープンに際し、ギャラリーの共同設立者であるEd Zipco(エド・ジプコ)は以下のようなコメントを発表。「NFTは、デジタルアーティストのためのロイヤリティシステムを構築したのですから、アート界全体にとって画期的なことです。これは投資家が利益を得れば、クリエイターも利益を得られるという持続可能なモデルの始まりです」
『Superchief Gallery NFT』は、3月25日(現地時間)よりオープン。オープニングを飾る企画は“Season One Starter Pack”と題して、今年の5月25日まで日替わりでさまざまなアーティストの作品の展示を行うとのこと。現地を訪れるのは難しいかもしれないが、もし機会があればチェックしてみてはいかがだろうか。
Superchief Gallery NFT
56 East 11th Street (between Broadway & University)
New York, NY 10003