老舗オークションサイト Christie’s 史上初のデジタルアート作品が驚愕の75億円で落札
1万円から入札が開始されたデジタルアーティスト Beepleの作品が、まさかのデジタルアート作品史上最高額を記録
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先日お伝えしたTwitterの“最初のツイート”がオークションに出品されたことに見られるように、昨今オークション界隈とアートシーンを賑わせているブロックチェーン技術の1つである“NFT(Non-Fungible Token)”。今回はデジタルアーティスト BeepleことMike Winkelmann(マイク・ウィンケルマン)の“NFT”化されたデジタルアート作品 “The First 5,000 Days(最初の5,000日)”が、「Christie’s(クリスティーズ)」にて6,930万ドル(約75億3,600万円)という天文学的数字で落札された。
2007年5月1日(現地時間)から約14年間毎日1作品を公開し続けているBeepleの個人プロジェクト “EVERYDAYS”から、タイトル通り最初の5,000日分で構成された“The First 5,000 Days”。オークションハウスとして長い歴史を持つ「Christie’s」にデジタル作品が出品されるのは初の試みであり、これは通常簡単に複製されてしまうデジタル資産の無断複写を防止し、現物資産と同じく1点物として価値を持つことができる“NFT”であることから実現した。
たったの100ドル(約1万1,000円)からスタートした本オークションは、最終日である3月11日(現地時間)のラスト2時間で1,475万ドル(約16億300万円)から6,930万ドル(約75億3,600万円)まで急騰し、デジタルアート作品の史上最高落札価格 6,930万ドル(約75億3,600万円)を記録するという驚きの結果に。ちなみに、本オークション参加者の64%をミレニアル世代とZ世代が占めていたとのことで、アート市場の価値の変化とともにコレクターの層も広がってきているようだ。Beepleの他作品が気になった方は、彼の『Instagram』をフォローしてチェックしてみよう。