Ferrari が新たな限定モデル Daytona SP3 を発表
1960年代のクラシックなレーシングカーから着想を得たICONAシリーズ第2弾が登場







イタリアの高級車メーカー「Ferrari(フェラーリ)」は11月20日(現地時間)、トスカーナ州の丘に位置するムジェロ・サーキットで開催された毎年恒例のサーキットイベント “Finali Mondiali(フィナーリ・モンディアーリ)”において、同社が展開するICONA(イコナ)シリーズの最新モデル Daytona SP3(デイトナ SP3)を初公開した。
ICONAシリーズは、「Ferrari」の歴史を讃えるべく立ち上げられたプログラムの1つであり、各モデルはアイコニックな歴代モデルをモチーフとしながらも、現代の感覚に合うよう大胆に再解釈。それぞれの車両は限定で生産され、現時点で利用することができる最も革新的な素材や技術が採用されている。同シリーズは、2018年に第1弾 Monza SP1とSP2を発表。そして待望の第2弾として登場するのが、今回のDaytona SP3となる。
Daytona SP3は、1960年代に生産されていたスポーツ・プロトタイプから着想を得て誕生した。1960年代はクローズド・ホイールのレースが黄金期を迎えた時期であるため、同時期に生産された車両はその後エンジニアやデザイナーが基準点として参照するようなモデルが多いとされている。ダブル・クレステド・デザインのフロント・フェンダーなどは350 Can Amや512Sといったアイコニックなモデルからの着想が確認できるなか、今回デザイン面で最もインスパイアされたは330 P3と目されており、モデル名からもその影響が伺える。シートはシャシーと一体化していて、シングル・シーターのレーシングマシンを連想させる仕様に。エンブレムは、1967年に開催されたデイトナ24時間レースにおける「Ferrari」の伝説的な偉業から直接的な影響を受けたデザインとなっている。
ドライバーの頭部のすぐ後ろに搭載された排気量 6.5リットルのV型12気筒自然吸気エンジンは、「Ferrari」がこれまでに手掛けた内燃エンジンの中で最も強力なパワーユニットであり、最高出力 840cv、最大トルクは697Nmを誇る。最高速度は340km/h以上で、0-100km/h加速で2.85秒、0-200km/h加速は7.4秒のタイムを達成している。
「Ferrari」Daytona SP3の価格は200万ユーロ(約2億5,800万円)で、599台のみ限定販売される模様。スペックなどの詳細については、こちらで確認しよう。