『イカゲーム』に便乗した仮想通貨詐欺に関する調査が開始されるも資金の回収は困難か
持ち逃げ額は推定4億円近く
仮想通貨取引所「Binance（バイナンス）」が、「Netflix（ネットフリックス）」オリジナルシリーズ『イカゲーム』をモチーフとした仮想通貨の詐欺行為に関して調査を始めていると発表。
10月下旬、分散型取引所「PancakeSwap（パンケーキスワップ）」に登場した仮想通貨 “SQUID”。同作とは全く関係ないにも関わらず、英題である“Squid Game”からそのまま名前を拝借していることから無駄に話題となり、運営者がプールされていた通貨を現金化し、持ち逃げする事態に。この詐欺行為に関して「Binance」は、「セキュリティチームが“より広い暗号コミュニティを支援する方法”としてこの問題の調査を開始した」と発表。内容としては、このトークンを持ち逃げした運営者の暗号アドレスの解析、ブラックリストへの登録、身元を明らかにするためのブロックチェーンの分析および法執行機関への提供が含まれているとのことだが、失われた資金を回収することは不可能に近いとしている。
また、本仮想通貨取引所は、主要なブロックチェーンネットワークのほとんどがオープンソースであるため、“SQUID”のように危険性のある通貨が高騰する前に検出して停止させることは難しいとコメント。また「私たちはネットワーク上に構築されたプロジェクトを管理したり、影響を与えたりすることはできません」と付け加え、暗号投資家向けに分散型コインの見極め方をまとめたガイドを公開した。実際に投資を始める前に、危険かどうかをこのガイドで確認することが要となりそうだ。
