アンディ・ウォーホルが制作したバスキアのシルクスクリーンがオークションに出品
落札予想価格は2,000万ドル(約22億2,200万円)

20世紀のアメリカを代表するAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)とJean-Michel Basquiat(ジャン=ミシェル・バスキア)の2人のアーティスト。彼らは親子ほど歳が離れていたが、Warholが彼のファンだったBasquiatの実力を認める形で意気投合。約5年という僅かな期間だけ作品を共同制作していたのだが、このたびWarholが制作したBasquiatの肖像画のシルクスクリーンが大手オークションハウス「Christie’s(クリスティーズ)」に出品されることが明らかに。
この作品は、Warholのキャリア晩年かつBasquiatがアーティストとしての階段を駆け上がる最中の1982年に制作されたもの。サイズは約1m x 約1mで、メタリックなオレンジの背景にBasquiatの顔が黒のインクでシルクスクリーン印刷されており、銀色のスプラッターはWarholが1970年代後半に多用したオキシデーション・ペインティング(酸化絵画)の特徴。出品者はフィルムプロデューサーとしても名高いアートコレクター Peter Brant(ピーター・ブラント)で、20年近く前にBasquiatの友人だったギャラリスト Tony Shafrazi(トニー・シャフラジ)から購入したそうだ。
落札予想価格は2,000万ドル(約22億2,200万円)とのことだが、昨今のBasquiat再評価の流れからさらなる高騰化もあり得るという。11月1日(現地時間)にニューヨークでオークションにかけられる前に、「Christie’s」の香港とロサンゼルスで展示されるそうなので、機会がある方はぜひ足を運んでみよう。