ビョーク主演の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の4Kデジタルリマスター版が劇場公開
鬼才 ラース・フォン・トリアー監督による2001年公開の衝撃作が最後の劇場ロードショー
アイスランド出身の歌姫 Björk(ビョーク)が主演し、デンマークが生んだ鬼才 Lars von Trier(ラース・フォン・トリアー)が監督を務めた2000年発表の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の4Kデジタルリマスター版が、12月10日(金)より劇場公開されることが決定した。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、1960年代のアメリカを舞台に、Björk演じる主人公 Selma(セルマ)が女手ひとつで息子のGene(ジーン)を育てながら成長する姿を描く作品。Selmaは先天性の病のために視力が失われつつあり、Geneもまた手術をしなければいずれ失明しまうと医者から宣告される。彼女は昼はプレス工場で働き、夜は内職をして手術費用を貯めていたが、ある日工場を解雇されてしまい、貯めていたお金も盗まれてしまう。Selmaは自身に降りかかる過酷な試練に翻弄されながらも、自らの信念を貫き、愛する息子のために全てを投げ打つ決心をする。本作は“母の無償の愛”、“絶望を乗り越える生命の輝き”をテーマに、ミュージカルの手法を導入して斬新な映像で構成された壮大な作品で、2000年の「カンヌ国際映画祭」で最高賞である“パルムドール”を受賞。また、Björkも主演女優賞を獲得したことも大きな話題となった。
本作は日本では2001年に劇場公開され、興行収入24.2億円という大ヒットを記録。2022年6月に国内上映権利が終了するため、今回が日本最後の劇場での上映となる。この4Kデジタルリマスター版では、手持ちカメラが主体で撮影された映像や100台のデジタルカメラを設置して撮影した壮大なミュージカル・シーンが、当時のオリジナル版より鮮明な映像で蘇った。また、劇場公開に先立ち、オリジナル版の予告制作を担当したディレクターがプロデュースに参加した新たな予告編が解禁。本作のメインテーマの“I’ve seen it all”が流れる中、最新技術で修復された映像をいち早く確認できる。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版』は、先述の通り12月10日(金)より劇場公開予定。詳細については本作の公式サイトをチェックしよう。