UPDATE:Banksy がモネの “睡蓮” に着想し描いた “Show Me the Monet” がオークションに出品
競売に掛けられる場所は因縁(?)の『Sotheby’s London』(UPDATE:約10億円で落札)
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UPDATE(2020/10/23):推定落札価格は300万~500万ポンド(約4億~約6億7,000万円)とお伝えしていたが、それをはるかに超える755万1,600ポンド(約10億3,500万円)で落札された。これは競売にかけられたBanksyの作品としては2番目に高額の作品。ちなみに史上最高額を記録しているのは2009年の“Devolved Parliament”で、驚異の987万9,500ポンド(約13億円)となっている。
ORIGINAL(2020/9/24):20年以上にわたり活動し『Instagram』では1,000万フォロワーを超えているにもかかわらず、未だ生年月日すら不明の覆面芸術家 Banksy(バンクシー)。ここ数年の彼(正確には性別も不明だが便宜上“彼”と表現する)の一大トピックといえば、2018年10月に『Sotheby’s London(サザビーズ ロンドン)』のオークションに出品された“Girl With a Balloon(少女と風船)”が落札直後にシュレッダーで裁断され、史上初めてオークションの最中に生で制作された作品としてタイトルも“Love Is in the Bin(愛はごみ箱の中に)”に改められたあの一連の騒動だろう。それからちょうど1年後の2019年10月にも同じく『Sotheby’s London』にて“Devolved Parliament”が驚異の987万9,500ポンド(約13億円)で落札されていたが、またしてもBanksyの作品が『Sotheby’s London』に出品される。
今回出品されるのは印象派の巨匠 Claude Monet(クロード・モネ)の風景画“睡蓮”シリーズに着想し描かれ、牧歌的で光溢れる池に不法投棄されたショッピングカートと三角コーンを描き加えることで環境破壊を風刺したアイロニックな“Show Me the Monet”。同様の作品が多数展示された2005年のエキシビション“A Gallery of Re-mixed Masterpieces, Vandalism and Vermin”のために製作されたもので、推定落札価格は300万~500万ポンド(約4億~約6億7,000万円)。10月21日(現地時間)の競売までにニューヨークと香港の『Sotheby’s』を巡回するとのことなので、近くにお住いの方はぜひ見物に。そして資産に余裕がある方は購入を検討してみては?
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