Interviews : ブロンディ・マッコイがロックダウン中のロンドンについて振り返る
ロンドンの変化についてブロンディ・マッコイが語る

Interviews : ブロンディ・マッコイがロックダウン中のロンドンについて振り返る
ロンドンの変化についてブロンディ・マッコイが語る
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によるロックダウンが緩和されたイギリス。ソーシャル・ディスタンスを維持しながらバー、ショップ、レストランやギャラリーが徐々に営業を再開し始め、日常を取り戻しつつある昨今。『HYPEBEAST』では、イギリス出身のスケーター/モデル/〈THAMES MMXX(テムズ MMXX)〉のデザイナーという肩書きを持つ Blondey McCoy(ブロンディ・マッコイ)に、ロンドンでの生活やロックダウンが続く中どのように時間を有効活用するのかなどについて伺った。
ロンドンは現在どのような感じですか。
今年は、以前と比べ観光客が2千万人減少しているので、都内は静まり返りましたね。特に中心部は、人々も出歩いていません。(数週間前まで営業再開を心待ちにしていた)ショップやレストランのオーナーでさえ営業を再開する意味が見出せなくなっている中、普段より多い日数また少ない日数でやりくりしているビジネスもあります。仕事に復帰し、少しは人と交わることができてよろこんでいる人もいたり、恐怖で身動きが取れない人もいます。店員の中には、ディスプレイの商品を動かそうとするお客さんに対し、きつい口調で叱るのを楽しんでいる人もいると思います。

The South Bank.Dominic Lipinski/Pa Images Via Getty Images
都内で文化的な移り変わりはありましたか。永久な変化はもたらされると思いますか。
もちろんです。ロンドンに住む多くの人々は何も考えずに外出することが習慣だったので、それを制限するようになりました。社会全体的に家族とより時間を過ごすようになったらいいですね。(実際私たちの多くは世界大流行になってからそうするようになりました)分かりませんよ?もしかするとこの期間がもっと長引き、読む方法を再び学び直すことになるかもしれませんし。触れたくはありませんが、経済的な影響も出てくるでしょうね。
ロックダウンの期間中ほとんどニューヨークで過ごしたそうですが、いかがでしたか。
私の父が自転車に乗って、毎日ロンドンの中央通りの風景を捉えたビデオを送ってくれました。5分か7分の間隔を開けてやっと人がいるという感じでした。送られてきたビデオの中には、Oxford Street(オックスフォード・ストリート)で少女がスタビライザーを付けながらバイクの乗り方を学んでいる姿が捉えられていました。まさにポストアポカリプス(文明が死に絶えた後の世界)ですね。

The South Bank.Dominic Lipinski/Pa Images Via Getty Images
ロックダウンの最中、スケートボードには乗りましたか。
ほとんど滑っていません。これほど注意深くなったことはないのですが、スケートをしていたがために病室のベッドで横たわることになっていたら罪悪感を抱いていたでしょうね。帰ってきてからは、たくさんの友人と会い、たくさん映像を見たりしました。フィルムメーカーに朝の午前3時に待ち合わせて撮ってもらうことを説得するのに苦労した多くのスポットは今ではスケートパークになっています。Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス)は普段のSouthbank(サウス・バンク)に比べ、より観光客がまばらにいます。Sam Sitayeb(サム・シタイェブ)が華麗なトリックを披露する動画を見ても、いかに街が空っぽか分かりますよね。
ロックダウン中のロンドンで午後に暇つぶしをするとしたら何をしますか。
そうなったことはまだなく、今後もないと思いますが、仮にそうなったら『Bar Bruno(バー・ブルーノ)』に行ってから『The Prince Charles Cinema(ザ・プリンス・チャールズ・シネマ)』に行きますね。なんなら私は自転車に乗って、音楽を聴いていたいです。要するにただ落ち着いて座っていたいのでしょうね。ショッピングに関しては、必要でないものは極力買わないようにしています。そもそも買うより自分で製作したものを身に付ける方が好きなので。