UPDATE:Nike が旧デザインの星条旗をあしらった Air Max 1 の発売キャンセルを決定
記憶に新しい〈Nike〉の革命的キャンペーンを担った元NFL選手コリン・キャパニックの働きかけによる決定(UPDATE:『StockX』がサイト上から今モデルを削除)
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UPDATE(2019/7/5):下記のようにリリース前に回収されたにも関わらず転売されていたAir Max 1 “Fourth of July”であるが、『StockX』がサイト上から今モデルを削除した。同社のCEOであるScott Cutler(スコット・カトラー)はTwitter上で次のように説明している。「我々のプラットホームにおけるこのプロダクトの販売は、私たちが掲げる価値体系に合致しません」
Air Max 1 “Fourth of July”は、削除されるまでに合計67足が『StockX』にて販売され、最高額2,500ドル(約27万円)、平均でも816ドル(約88,000円)の価格で取引されている。
ORIGINAL(2019/7/3):〈Nike(ナイキ)〉は7月4日のアメリカ独立記念日周辺になると毎年のように星条旗をモチーフとしたスニーカーをリリースしてきたが、2019年モデルとなる予定だったAir Max 1の発売をキャンセルしたことが明らかとなった。
これは同ブランドの契約アスリートであるColin Kaepernick(コリン・キャパニック)の要請によるもの。Kaepernickが指摘した今シューズの問題点は、ヒールにあしらわれた“ベッツィー・ロス・フラッグ”と呼ばれる旧デザインの星条旗。独立戦争時に作られた最初の星条旗とされ、独立時の州の数を示す13個の星が描かれている(以後、州が加わるたびに更新)。しかし、この旧デザインは一部にとって奴隷時代を連想させるシンボルであり、侮辱的と受け止められているとKaepernickから〈Nike〉に伝えられたという。既に〈Nike〉は各リテーラーに問題のシューズを配送済みであったが、製品の回収を依頼。同社の広報は「古い星条旗をデザインに取り入れているためリリースしないことを決めた」と発表している。
ちなみに、正式リリース前ではあったが、少量が市場に出回ってしまったようで『StockX(ストックX)』にて、かなりの高値で取引されている模様……。
Colin Kaepernickを起用し、2018年に大きな物議を醸した“Just Do It” 30周年キャンペーン広告を振り返ってみよう。