ドウェイン・ウェイドの NBA ホーム最終戦でファンから巻き起こった驚きの大合唱とは?
ウェイドへの侮辱はマイアミのファンが許さない
Dwyane Wade(ドウェイン・ウェイド)が16年に渡るNBAの現役生活に幕を下ろす。マイアミ・ヒート、シカゴ・ブルズ、クリーブランド・キャバリアーズの3チームでプレーし、キャリアの平均で22.0ポイント、4.7リバウンド、5.4アシストを記録。Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)やKobe Bryant(コービー・ブライアント)らと並びNBA史上最高のシューティングガードにひとりに挙げられる。
開幕前より今シーズン限りの引退を表明していたが、時折見せる全盛期さながらのプレーに引退を惜しむ声が相次いだ。レギュラーシーズン最終戦を前にしてプレイオフ進出の望みが絶たれたヒート。それにより、4月9日(現地時間)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦がWadeにとってホームでの最終戦となった。Wadeは序盤から次々とシュートを決め、35分間の出場で両チーム最多となる30得点。試合も122-99で勝利し、マイアミのファンの前で有終の美を飾った。
終始“Wade愛”に包まれた試合であったが、詰めかけた観客の愛情表現が思わぬ方向に。第4Q残り約4分、アリーナは“Paul Pierce sucks(ポール・ピアースは最低だ)”という大合唱に包まれた。Paul Pierceといえば、元ボストン・セルティックスのレジェンドプレイヤー。数日前、Wadeの引退に際し、PierceとWadeのどちらが“ベター”なキャリアを過ごしたか?という議論が起きていた。この質問に対し、Pierce本人が「そんなの簡単だ。俺だよ。もし25歳の俺がShaqやLeBronと一緒にプレーしてたら5回か6回は優勝していたはずだ」と回答。WadeはShaqことShaquille O’Neal(シャキール・オニール)やLeBron James(レブロン・ジェームズ)ら共に計3回の優勝を成し遂げている。キャリアの良し悪しを測るには様々な基準があるが、Paul Pierceがキャリア平均19.7点、オールスター出場10回、All-NBA選出4回、優勝1回に対し、Wadeは平均22.0点、オールスター出場13回、All-NBA選出8回、優勝3回となり、Pierceの言い分もわからなくはないが、客観的に見るとあまり比較にならないようにも思える……。
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