Louis Vuitton が手がけた『League of Legends』世界大会のトロフィーケース製作の舞台裏に迫る
異色のコラボ実現した背景を〈Louis Vuitton〉チームに直撃
先日、アメリカのゲーム企業「Riot Games」とのパートナーシップを発表していたフランス発のラグジュアリーメゾン〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉。同ブランドは、誕生10周年を迎える大人気オンラインゲーム『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)/略称、LoL』の世界大会「2019 World Championship」の優勝トロフィーである“サモナーズカップ”を収める特製トランクを手がけた。『HYPEBEAST』は、11月10日(現地時間)にパリで開催される決勝戦を前に、この特注ケースを手掛けた〈Louis Vuitton〉のデザインチームを直撃。その制作過程やインスピレーションなどについて聞くことに成功した。
今回制作されたトロフィーケースのインスピレーション源やアイデアについて教えてください。
160年以上の歴史を持つLouis Vuittonの伝統的なアイデアに、League of Legendsの持つ最先端テクノロジーの世界観から受けたインスピレーションを融合したデザインとして表現しています。
審美的な要素以外に、トラフィーケースに隠されている機能的な部分がありますか?
まず、ケースを包んでいる5つの表面には、映像を映し出すLEDのパネルが用いられており、各パネルではLouis VuittonのアイコニックなLVモノグラムはもちろんのこと、League of Legendsのユニバースを落とし込んだデザインを用いた決勝トロフィーが映される仕上がりが特徴となります。またケース内には優勝の瞬間を即座にお祝いすることのできるフォグマシンが内蔵されいるほか、開閉時に自動的に始動される機能も搭載されています。
この度、ラグジュアリーブランドとしては世界史上初となるeスポーツとのコラボとなりましたが、このユニークなチームアップに挑戦しようと思いついたきっかけは何でしょうか。
Louis Vuittonは、これまでにサッカーのFIFAワールドカップをはじめ、国際的ヨットレースのアメリカスカップ(America’s Cup)、全仏テニスオープンといった世界的に権威のあるスポーツ大会のケースを手掛けてきました。League of Legendsは、世界中の人々が熱狂し、現在eスポーツの代表的なタイトルとしても挙げられる。なので、こうして今回のトロフィーケースの制作に携わったことは、我々にとってとても自然な流れでした。
制作から完成までどれくらいの人数/期間が掛かったのですか?
ケース制作は、2つの段階に分かれて進行されました。技術的、革新的な要素を可視化することが1つ目で、その次は160年の歴史によるクラフトマンシップを絶妙に落とし込むこと。今回の制作には25名の職人による900時間の苦労による成果です。
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