Essentials: GRIND 編集長 千葉琢也

人気ファッション誌2誌を手掛ける編集長のEssentialsを公開

ファッション 
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Essentialsに、海外のオシャレな若者たちからも注目される人気ファッション誌『GRIND』、『PERK』の編集長をつとめる千葉琢也が登場。編集者としてのキャリアは15年を数え、うち13年間を編集長というポジションで過ごしている千葉氏だが、現在手がける『GRIND』とレディース誌『PERK』は、カルチャー背景、ストーリーのあるファッションを伝えるという意味では、「メンズとレディースでもそこまで姿勢の違いはないのかも」と話す。そんなシーンを牽引する編集長の今の気分と、自分らしさが滲み出るアイテムたちを、都内の自宅にて紹介してもらった。

DJとしても不定期で活動する千葉氏が愛用するレコードバッグは〈Carhartt(カーハート)〉とコラボレーションした〈UDG〉のもの。70’sのディスコミュージックをベースに、SADE(シャーデー)から山下達郎もこの中に。レコードは『Lighthouse』、『JET SET』などで探すことが多いそうだ。スニーカーは毎日同じものをというより、綺麗に履き続ける派ということで、数ある中からピックアップされた3足は〈adidas Skateboarding(アディダス スケートボーディング)〉からリリースされたSuperstarシルエット(Tommy Guerrero/トミー・ゲレロが履いていたモデルと同じ配色)、レザーとリフレクターアッパーにガムソールという仕様がブランドらしくもあると同時にスケートカルチャーも感じられる〈Gosha Rubchinskiy(ゴーシャ ラブチンスキー)〉と〈Vans(ヴァンズ)〉の初期のコラボOld Skool、そして〈Nike(ナイキ)〉のVaporpax “Triple Plack”は、「ハイテクはあまり履かないんだけど、これは抵抗なく履ける」とのチョイスだ。「ハードすぎるデザインのChrome Heartsにはあまり興味がないんだけど、Chrome Heartsというブランドが好き」ということで、ネルシャツとアクセサリーにも〈Chrome Hearts(クロムハーツ)〉が。千葉氏といえば、チェック柄とヘッドウエアを身につけているというイメージだが、チェック柄アイテムは〈Chrome Hearts〉のほかに〈Supreme(シュプリーム)〉と〈Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)〉のお気に入りシャツを。ハンチングは2、3年愛用しているという〈Hermès(エルメス)〉だ。ハイブランドのチェック柄が好きとのことで、ストリートブランドにはないセンスと質を感じるのがその理由のようだ。「シルクのスカーフなのにバンダナ柄なのがイイ」ということでポイント使いしているという赤いスカーフは〈UNUSED(アンユーズド)〉のも。『032c』のピンは『GR8』にて購入。好きなアーティストの1人であるAi Weiwei(アイ・ウェイウェイ)のバッヂは、パリで展示が行われた際にスーベニアショップで手に入れたそう。〈Chrome Hearts〉のピンをはじめ、シンプルなヘッドウエアやTシャツにつけているとのこと。3重にしてブレスレットとして使っている〈PHIGVEL(フィグベル)〉のネックレスや〈Tiffany(ティファニー)〉のTシリーズネックレスなど、気がついたらゴールドではなくシルバーのジュエリーを身につけていることが多いようだ。自転車通勤の千葉氏の愛車は〈Cinelli(チネリ)〉のもので、太いタイヤが履けるフレームを探していてここに行き着いたという。ちなみにお気に入りの道路は南平台から渋谷駅にかけて疾走できる下り坂。爽快らしい。海外出張も多い氏が愛用しているバッグは〈Aeta(アエタ)〉。「海外でパスポート、携帯、財布だけ入れるのに丁度いい。ありがちなアウトドアのポーチやサコッシュとは違った感じが良くて」と話す。「名刺入れやキーホールダーだけじゃなくて、財布やペンケースもココ」というブランドは〈POSTALCO(ポスタルコ)〉だ。コインケースは〈VOLCOM(ヴォルコム)〉というユルいチョイス。編集者である千葉氏が愛用するペンは〈Parker(パーカー)〉のボールペンと、ドイツブランド〈STAEDTLER(ステッドラー)〉のシャープペン。パソコンで仕事をする時代でも、ラフ制作や取材など、筆記用具は編集者の必需品。〈Parker〉の弓矢とペン先をモチーフにした右腕のタトゥーは、「Dr. Woo(ドクター・ウー)が来日した時に彫ってもらった」とのことだ。繊細なラインだが、3年経っても滲んで消えたりしてないという。

ハイブランドのクラフトマンシップから、ストリートのスピリットまでを日々目にしている千葉氏。アイテムを一つ一つ説明しながら、話は〈Supreme〉について……。絶対的な人気はどこから来ると思いますかという問いに、「トレンドを追う若者に支持されるものだけじゃなくて、音楽とかアートとか、もう一段深いものを作っているからじゃないかな。まもなく発売されるAlva Aalto(アルヴァ・アールト)とか、SADEとか、玄人たちがノーって言わないカルチャーを見せてくれる。大人から見ても“カッコイイじゃん”って思えるものが必ずある。わかる人にはわかるっていうものからセンセーショナルなものまで、話題になるだけでいろんな世代や層に響くから、注目する価値があるんじゃないかな」と話してくれた。

ちなみに千葉氏が編集長をつとめる『GRIND』は毎月10日、『PERK』は12日発売。店頭やオンラインで購入可能なので、雑誌を手に取る習慣がなくなってしまった皆さんも、たまには日本のファッション雑誌のページをめくっていただきたい。

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