なぜ NOAH の梱包は「ひどい」のか
Brendon Babenzienとブランドが考える商品価値とサスティナビリティ

Brendon Babenzien(ブレンドン・バベンジン)がニューヨークから発信するブランド〈NOAH(ノア)〉。 Brendonのエシカルな精神はブランドのパッケージングにも反映され、オンラインで購入された商品は、ミニマルな梱包で購入者の手に届けられている。誰しも、パッケージを開けた時の嬉しさや感動は味わいたいもので、その気持ちの高まりを手の込んだ梱包で助長するブランドも存在するが、〈NOAH〉はそのために出る有害なゴミを良しとしないブランド。そのためパッケージも、これまでのポリエチレン製のものからクラフト紙に変更されたのだが、開梱の仕方を間違えると開けた瞬間に商品がリサイクル繊維まみれになってしまうという事態が起きている。そしてこれについて、一部の消費者からクレームのコメントがされるようになった。
〈NOAH〉によると、この梱包材のチョイスはサスティナブルであり、ゴミの増加を抑制するものだとしている。確かにアイテムによっては、より梱包方法に気を使うべきものもあるが、ブランドが最も重要視しているのはより地球に優しいアプローチだという。オンラインサイトにてブランドは以下のように述べている。
単純に私たちが思うのは、パッケージを変えたところでプロダクトのクオリティは変わらないという事です。どんなに高価で過剰なラッピングをしたところで、それがジャケットやTシャツ、スウェットシャツをより良いものにしてくれるわけではありません。皆さんが購入したアイテムは、一度パッケージから出されたらただそのアイテムであり続けるだけです。
我々のプロダクトの中には、生産過程での労力や、それが皆さんの手に渡り皆さんの在り方を代弁する存在として機能することを考えると、単純にポリバッグに入れて出荷されるだけでは足らないと思われるものもあるかもしれません。しかし最終的には、そのプロダクト自体がその価値を物語るものであり、飾り付けることで我々の足跡を誇張する必要はないと考えています。