A Tribe Called Quest のグループ最後となる音楽アルバムが11月にリリース

“ヒップホップ史上最も革新的なアーティスト”のファイナルプロジェクト

ミュージック
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ヒップホップ史にその名を刻む伝説のヒップホップグループ「A Tribe Called Quest(ATCQ)」のメンバーの1人である「Q-Tip」が、Facebooktwitter上にて、「ATCQ」よりグループ最後となる音楽アルバムをもう間もなくリリースすることを発表した。

「ATCQ」は1990年代にシーンを席巻し、現在では“ヒップホップ史上最も革新的なアーティスト”とも表現されるヒップホップグループ。ドラッグや金、暴力などといったものをテーマにした、所謂ギャングスタ・ラップが全盛期であった1980年代後半にシーンに現れた「ATCQ」は、ワルさやマッチョイズムが全てであった当時のヒップホップシーンに知性やユーモア、そしてジャズ音楽のエッセンスを持ち込み、文字通りシーンに革新をもたらした伝説のアーティストだ。ちなみに「ATCQ」は1998年に一度目の解散をし、2006年に再結成したものの、2013年に再び解散している。去年の11月にはテレビ出演のため、一時的に再結成をし、パフォーマンスを披露した。

しかし非常に残念ながら、今年の3月にメンバーの1人である「Phife Dawg」は糖尿病による合併症のために45歳という若さで天国へと旅立ってしまった。だが「Q-Tip」によると、今回の最終アルバム制作のプランを立てたのは他でもない「Phife Dawg」であり、そして往年の仲間であるラッパーの「Consequence」や「Busta Rhymes」といったMCとともに、この最終アルバムの制作は進められたそうだ。

「Q-Tip」のアナウンスによると、その気になるリリース日は2016年の11月11日(金)。まずは我々が日本語訳を付けた、「Q-Tip」による手書きのメッセージをチェックし、更なる情報のアップデートを楽しみに待とう。

日本語訳

世界中のみんなへ
君やその大事な人たちが幸せであることを願って。

去年の今ぐらいの時期、俺とJarobi、Ali、そしてPhifeはテレビ番組“The Tonight Show”内で再結成して素晴らしい経験をさせてもらった。俺らがグループを結成してから数えても初のテレビパフォーマンスだった。

そのとき奴らと同じステージに立ったときに感じたエネルギーは俺らからしてもすごいものだった。その日はパリの爆破テロ事件があった日でもあるのを覚えているよ。11月13日の金曜日さ。俺らがいたニューヨークは時期の割には暖かい日だった。

俺らはそのテレビの収録現場を出ると、そのままスタジオに直行して楽曲制作を始めたんだよ。その必要性を俺らは感じたんだ。

そうして出来てきたサウンドは結構いい出来だった。それからみんなが知っているとおり、今年の3月22日に俺達のブラザーであるPhifeが旅立っていった。だけどPhifeは俺達がこれからやらなければいけないことの道標を示してくれたんだ。

だから俺らはそんな悲しいことがあった後でもまた集まって、それから昔からの仲間であるBustaやConsを呼んで完成させたんだ。A Tribe Called Questとしての最後のアルバムをね。2016年11月11日、俺らのピュアな最新作Paths of Rhythmが完結する。その時を待っててくれ。Peace!! Q-Tip

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