LVMH メティエ ダールが第9回アーティスト・イン・レジデンスに日本の新鋭アーティスト 米澤柊を選出
制作作品は2025年下半期に発表予定

LVMH メティエ ダールが第9回アーティスト・イン・レジデンスに日本の新鋭アーティスト 米澤柊を選出
制作作品は2025年下半期に発表予定
「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の工芸部門である「LVMH Métiers d’Art(LVMH メティエ ダール)が主催し、日本初開催となるLVMH MÉTIERS D’ART RÉSIDENCE ARTISTIQUE(アーティスト・イン・レジデンス)プログラムの第9回目に、新進気鋭の日本人アーティスト 米澤柊が選出された。
LVMH MÉTIERS D’ART RÉSIDENCE ARTISTIQUEは、「LVMH Métiers d’Art」が新たな芸術の才能を発見・育成するとともに、伝統工芸への革新的なアプローチを目的に実施しているアーティスト・イン・レジデンスプログラム。同プログラムは2015年からグローバルで展開しており、第9回目となる今回は日本での開催が初めて実現。レジデンスの舞台となるのは、今年75周年を迎える岡山の老舗デニムメーカー「KUROKI(クロキ)」。米澤は6カ月間の滞在制作を通じてデニムの職人世界をリサーチしながら、自由に作品制作を行うという。なお、制作作品は2025年下半期に発表予定だ。
米澤柊は、デジタルと物理的な現実の交差点を探求する作品で知られる、1999年東京生まれのアーティスト兼アニメーター。特にアニメーションにおける残像表現の技法 “オバケ”に着目し、多様なメディウムを用いてアニメーションにおけるキャラクターの身体性と、現実世界の生き物の心の身体性や感情について、またキャラクターが生きる空間の空気を含めた作品を制作/発表してきた。主な作品/個展に『Anima in the fog』(WALL_alternative、2024年)、『ハッピーバース』(PARCO MUSEUM TOKYO、2023年)、『名無しの肢体』(Tokyo arts and space本郷[OPEN SITE7]、2022年)、『絶滅のアニマ』(小高製本工業跡地[惑星ザムザ]、2022年)、『劇場版:オバケのB′』(NTTインターコミュニケーション・センター、 2022年)、『場所たちのいる場所』(熱海市街地[ATAMI ART GRANT]、2021年)など。主な共同制作として、MV『Nitecore – Heartbeat』(ディレクション=ファンタジスタ歌磨呂)や、東京スカパラダイスオーケストラx長谷川白紙のMV『会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。 feat.長谷川白紙』のアニメーション作画、KAIRUIによるシングル『海の名前』のアートワーク制作などがある。
今回の選出について、米澤は以下のようなコメントを発表。「この度、LVMH メティエ ダールのレジデンスに選出していただきました。KUROKIさんが75周年の節目となるお祝いの気持ちと、積み上げられてきた技術を目にしたり、出会える方々と共に新しい発見や感動を探して制作できたらと思います」