VEIN 2025年秋冬コレクション
“Leaves”をテーマにしたミリタリー調の深緑やニュートラルな色調がユニークに

























デザイナー 榎本光希の手掛けるメンズブランド〈VEIN(ヴェイン)〉が、1月10日(金)2025年秋冬コレクションを発表した。場所は、東京・恵比寿。
〈VEIN〉は、〈ATTACHMENT(アタッチメント)〉や〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉でアシスタントデザイナーを経験した榎本が、〈ATTACHMENT〉の派生ブランドとして2020年春夏シーズンよりスタートしたブランドだ。ブランド名はデザイナーの息子の名前に由来し、「花を引き立てる葉の役割への思索」という意味が込められている。2025年秋冬コレクションでは、“Leaves”をテーマに「単一の存在をした葉が、独立して存在することはなく、寄り添い合いながら、林や森といったひとつの集合体として自由に広がり、ひとつの名を持つ存在として成長していく」という意味合いを含んでいる。
本コレクションでは、スポーツチームからインスピレーションを受けた“プレップウェア(PREP WEAR)”が登場。異なる者同士が集まることで、ひとつの集合体になり一体感を生むというスポーツの本質が本コレクションのテーマでもある。また、コーデュロイなどの素材を取り入れることで、クラシカルなワークウェアの印象を与えるアイテムもラインアップ。他にも、カラーは無彩色を基調に、ミリタリー調の深緑やニュートラルな色調でコレクションを構成。静かな営みの中に控えめながら確かな存在感を際立たせている。さらに、特筆すべき点は、デザイナーである榎本本人が日常で撮影した草木の写真が、テーラードジャケットからスポーツテイストのタイトトップスやレギンスに至るまで点在しているところだ。多数アイテムに本コレクションのテーマが散りばめられているところにも注目したい。