ピナ・バウシュ版『春の祭典』が18年ぶりに日本上演決定
コロナ禍の延期を経て、総勢50名超のダンサーが集う奇跡のトリプル・ビルが実現




ダンスと演劇の境界を取り払うことで生まれた“舞踊演劇(ダンス・シアター)”の巨星 ピナ・バウシュ(Pina Bausch)。2009年に逝去した彼女の伝説の代表作『春の祭典』が、18年ぶりに日本で上演される。
イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)の手掛けた楽曲 “春の祭典”は、複雑なリズムや不協和音を多用したその革新性から、20世紀近代音楽の代表曲に数えられる。そのなかでも、豊穣を願うための生贄に選ばれた女性が踊り続ける様を鮮烈に描き出すピナ・バウシュ版『春の祭典』は、最高傑作のひとつとして知られている。この『春の祭典』の再演プロジェクトは数年前から企画され、セネガルのダカールを皮切りにヨーロッパ各地での上演が予定されていたものの、新型コロナウィルスのパンデミックによってツアーが中止に。その代わりに、セネガルの浜辺で行われた最後のドレス・リハーサルの様子を捉えた映像が『Dancing at Dusk – A moment with Pina Bausch’s The Rite of Spring』と題されてコロナ禍の2020年に公開された。
今回の公演では初演の振付・演出をそのままに、アフリカ13か国から結集したダンサー35名が来日。「ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団(Pina Bausch Tanztheater Wuppertal)」のメンバーがリハーサルを指導し、ドイツの「ピナ・バウシュ・ファンデーション(Pina Bausch Foundation)」、セネガルの 「エコール・デ・サーブル(Ecole des Sables)」、イギリスの『サドラーズ・ウェルズ・シアター(Sadler’s Wells Theatre)』が共同で製作を担う。
さらに今回の来日公演では、生前ピナ・バウシュがコレオグラファーとしての最初期に創作し、自らが踊った貴重なソロ作品『PHILIPS 836 887 DSY』と、「ピナ・バウシュ・フェローシップ(Pina Bausch Fellowship)」を通じて後進ダンサーの育成にもあたるなど、ピナと深い親交を持ったジェルメーヌ・アコニー(Germaine Acogny)振付・出演による『オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ(Homage to the Ancestors)』も同時上演(*共に日本初演)。総勢50名超の来日カンパニーによる珠玉のトリプル・ビルを、ぜひお見逃しなく。
PARCO presents
ピナ・バウシュ『春の祭典』『PHILIPS 836 887 DSY』
ジェルメーヌ・アコニー『オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ』
来日公演
日程:2024年9月11日(水)〜15日(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
チケット料金:
S席最前列シート:土日 17,500円/平日 17,000円
S席:土日 17,500円/平日 17,000円
A席:土日 14,500円/平日 14,000円
U-35チケット:9,000円(観劇時35歳以下対象)
U-18チケット:3,000円(観劇時18歳以下対象)
チケット:『イープラス』『チケットぴあ』『ローソンチケット』
一般発売日:2024年7月5日(金)
公式サイト
【関連イベント】
サロモン・バウシュ トークイベント
日時:2024年9月9日(月)19:00-
会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
住所:東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内
参加無料
概要:「ピナ・バウシュ・ファンデーション」創設者・理事のサロモン・バウシュによる来日トークイベント
*詳細は後日、PARCOSTAGEウェブサイト、ゲーテ・インスティトゥート東京ウェブサイトにて発表。