Bob’s Watches が高級時計のオークション事業に本格参入か
バイヤーズプレミアムなしで購入可能に

アメリカ・カリフォルニア州を拠点とし、ヴィンテージウォッチの再販/取引を行うオンラインマーケットプレイス『Bob’s Watches(ボブズ ウォッチ)』が、本格的に高級時計のオークション事業に参入するようだ。
長年、高級時計のオークションは、そのほとんどを「Christie’s(クリスティーズ)」「Sotheby’s(サザビーズ)」『Phillips(フィリップス)』といった著名なオークションハウスが独占しており、購入の際には価格の10%以上のバイヤーズプレミアムが追加されることが一般的だ。そしてそれは多くの場合、高級時計を購入するには決して高すぎることはない価格設定がなされている。しかし、今回『Bob’s Watches』が同社のサイトに統合した独自のオークションプラットフォームでは、バイヤーズプレミアムなしで〈Rolex(ロレックス)〉などをより手ごろな価格で購入することが可能になるという。
今回の参入は、昨年11月、同社が開催したオークションに〈Rolex〉GMT Master 1675を出品したことがきっかけだとのこと。このモデル自体に希少性はないが、1971年に月面着陸ミッションから帰還したアポロ14号の回収任務に副操縦士として携わったトーマス・フランシス・フィンリー・ジュニア(Thomas Francis Finley Jr.)が元の持ち主だったということから、予想落札価格の15,000~30,000ドル(約225万〜450万円)に対し、最終的には25,900ドル(約369万円)で落札された。
本件について『Bob’s Watches』の広報担当者は、「このプラットフォームを立ち上げて以来、多くのオークションを開催し、大きな成功を収めてきました。希少なヴィンテージのRolexがハンマープライスで落札されることもありました。オークションのプロセスをよりアクセスしやすく、透明で手頃なものにすることで、情熱的な時計愛好家の手首により多くの素晴らしい時計を届けることができます。そして、それこそが全てなのです」と語っている。