NFT マーケットプレイス OpenSea の元従業員がインサイダー取引で起訴される
あらかじめ購入していた45個のNFTを購入額の2〜5倍で売却

世界最大級のNFTマーケットプレイスである『OpenSea(オープンシー)』の元プロダクトマネージャーが、インサイダー取引に該当する行為を行なったとして起訴されたことが明らかとなった。
マンハッタンの検察当局によると、『OpenSea』の元プロダクトマネージャーであるNathaniel Chastain(ナサニエル・チャステイン)は2021年6~9月の期間、匿名ホットウォレットと匿名アカウントを通じて同マーケットプレイスに掲載予定の45個のNFTをあらかじめ購入し、掲載直後に自身の購入額の2~5倍で売却して利益を得ていたそう。Chastainは当時、『OpenSea』にどのNFTを取り上げるか選定する権限を持っており、彼自身が作成したインサイダー情報にも直接アクセスすることができたと見られている。
弁護士のDamian Williams(ダミアン・ウィリアムズ)は「NFTは新しい資産かもしれませんが、このタイプの犯罪は以前から行われています」と述べ、「今回の起訴で、株式市場でもブロックチェーン上であってもインサイダー取引は違法であることが証明されました」と付け加えた。米司法省は、Chastainがインサイダー取引に加えてマネーロンダリングも行なったと説明しており、どちらの行為もそれぞれ最大20年の禁固刑を言い渡す可能性があるとのこと。なお、Chastainは無罪を主張している。