イーロン・マスクが米 Twitter 本社をホームレスの宿泊施設にすべきと提案
「Amazon」創業者のジェフ・ベゾスも賛同
今月5日(現地時間)に米『Twitter(ツイッター)』社の取締役就任が発表され、そのわずか5日後には辞退すると報じられたElon Musk(イーロン・マスク)。Elonが辞退を決めた理由については明らかになっていないが、彼はこれまで現在のソーシャルメディアにおける問題点を度々指摘しており、新たなSNSのローンチも予告していた。そんなElonは、先日『Twitter』社に興味深い提案をしていたことが発覚した。
Elonは4月9日(現地時間)、自身のSNSアカウントでサンフランシスコの『Twitter』本社をホームレスのためにシェルター(一泊宿泊施設)として提供すべきかフォロワーに問う投票を実施した。これは『Twitter』社が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けて本社に出勤する社員の数を制限しているため、空いているスペースをうまく活用できないか考えた上での提案のようだ。この提案に対し、「Amazon(アマゾン)」の創業者 Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)が支持するとツイート。Bezosはシアトルの「Amazon」本社敷地内のシェルターが紹介された記事を投稿し、この取り組みは同社にとって良い結果を生んでいるため、『Twitter』本社ビルの一部も宿泊施設として開放すべきだ、と提案。その後Elonもこの発言に「素晴らしい考えだ」と反応した。投票には開始からわずか1日足らずで100万人以上が回答し、その9割以上がYESと答えている。しかしこの翌日にElonの取締役就任辞退が報じられた直後、彼は一連の投稿を削除。また、彼はその他にも『Twitter』の問題点や解決策をいくつかツイートしていたが、先の報道後にはそれらも全て削除した模様。
米『Twitter』社のCEOを務めるParag Agrawal(パラグ・アグラワル)は「Elonは我々の最大の株主であり、これからも彼の意見を受け入れることに変わりはない」とコメントしていたものの、Elon本人は今後発言を自粛するのだろうか……。引き続き彼の『Twitter』アカウントをフォローしておこう。