『ドカベン』の漫画家 水島新司が死去
享年82歳
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『ドカベン』や『あぶさん』などで知られる漫画家 水島新司氏が、1月10日(月)に肺炎のため東京都内の病院で死去したことが明らかになった。享年82歳。
1939年に新潟県で生まれた水島氏は中学卒業後、家庭の事情で丁稚奉公していた水産問屋で働くうちに漫画家になることを決意。1958年、大阪の貸本漫画出版社「日の丸文庫」の漫画短編誌『影』でデビューし、同社の専属漫画家として主にコメディ漫画を執筆することに。1964年に同社から独立後上京し、本格的に野球漫画を手掛けるようになる。
1970年代には『週刊少年サンデー』や『週刊少年チャンピオン』などで人気作を多数発表。1972年からは『週刊少年チャンピオン』で『ドカベン』、1973年には『ビッグコミックオリジナル』で『あぶさん』の連載がスタート。両作品が大ヒットし、野球漫画の第一人者としての地位を確立。『あぶさん』は2014年まで、『ドカベン』は2018年まで長期にわたって連載を継続するなど、前人未到の偉業を達成した。水島氏は2020年12月1日(火)、同日付で63年間の漫画家生活からの引退を表明。2018年8月に『ビッグコミックオリジナル』に掲載された『あぶさん』の読み切りが最後の作品となった。
『HYPEBEAST』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。