Kanye West が新たなプロジェクトのためにベルリンを訪問中
アメリカ・シカゴの建築プロジェクトやニューアルバムの制作が進行中?
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先日、10thアルバム『DONDA』をリリースしたばかりのKanye West(カニエ・ウェスト)が、プライベートでドイツ・ベルリンを訪れていることが複数の報道によって明らかになった。
Kanyeはおなじみのバラクラバにヘッドフォンを装着し、『KW Institute for Contemporary Art(クンストヴェルケ現代美術センター)』のフーディ、カーゴパンツ、ミリタリーブーツといった全身黒ずくめの装いでベルリンの街を徘徊。彼がなぜ同地を訪れたかについては諸説あるようだが、1つはアルバム『DONDA』のアートワークを手掛けるアーティストを探すためと言われている。既に各種サブスクリプションサービスで配信中の『DONDA』だが、アートワークは四角いボックスに黒一色で塗りつぶされており、実質何もない状態となっているのが現状だ(実はこれはKazimir Malevichの有名な“黒の正方形”をイメージしているという説もある)。
Kanyeはベルリンで複数の美術館やギャラリーを回り、あらゆるアーティストの作品をチェックしていたという。『KW Institute for Contemporary Art』のキュレーターの証言によると、Kanyeは同美術館で現在展覧会が行われているベルリン在住の現代アーティスト Michael Stevenson(マイケル・スティーブンソン)の作品に興味を示していたそう。特に彼の“Serene Velocity in Practice MC510/CS193”というインスタレーションに強く惹かれていたようで、先のキュレーターは「Kanyeはこの作品が産業/権力/信仰といった流通の概念を、学術機関やメディアを通じて脱構築している点に共鳴したようです」と語っている。
もう1つは、Kanyeが現在関わっている建築プロジェクトに参加する建築家を探すためという説。ベルリンの街頭で現地メディアのインタビューを受けたKanyeは、現在アメリカ・カリフォルニアの学校をデザインしており、さらに今後シカゴの都市を再開発する一環として、同地にも学校を建設予定だと明かした。そしてベルリンを訪れたのは、シカゴの再開発に適任の建築家やアーティストに会うためだと語っている。また、記者の「なぜよりによってベルリンなのか?」という問いに対しては「NicolasやOlafといった俺のお気に入りのデザイナーや建築家がいるからさ」と答えている。
インタビューが進むにつれ、彼は滞在中に新たな音楽を作るつもりだと発言。記者が「(その音楽の)リリース時期は決まっていますか?もしくはインスピレーション次第?」と問いかけたところ、Kanyeは以下のように返答した。「神が俺をこの地球に存在させたのは、音楽を作るためさ。同様にDemna(Gvasalia)は(服を)デザインするため、安藤忠雄は建築を作るために存在する。そして神は俺たちに(James)Turrellをもたらしてくれた。俺たちは皆、理由があって神から(地上に)送り込まれたんだよ。だから俺は音楽を作るのさ」
どうやらKanyeは建築や音楽など複数のプロジェクトを同時に進行しているようだ。彼の次なるアウトプットがどのようなものになるかはまだ明らかになっていないが、引き続きその動向をフォローしておこう。
Video of Kanye walking in Berlin, Germany pic.twitter.com/Amc25K9Qri
— Kanye Media (@KanyeMedia_) September 1, 2021
.@KanyeWest’s interview with Musrif premiered on Bild a few minutes ago.
Unfortunately, they dubbed his voice with a German voice-over. pic.twitter.com/JMg447IMRp— Photos Of Kanye West (@PhotosOfKanye) September 2, 2021