Interviews : 藤原ヒロシが語る Maserati とのコラボレーションについて

数多くのコラボプロジェクトを世に送り出してきたHFの手掛ける初の車がお目見え

オート 

30年以上にわたり、シーンを牽引するファッション界のゴッドファーザー 藤原ヒロシは今もなお新たなチャレンジに貪欲だ。このたび、HFおよび〈fragment design(フラグメント デザイン)〉は、1914年に創業されたイタリアの高級スポーツカーブランド「Maserati(マセラティ)」とチームアップした特別仕様車を発表。

「Maserati」のスポーツセダン Ghibli Hybrid(ギブリ ハイブリッド)をベースに、カスタマイズド・プログラム“マセラティ フオリセリエ”を活用して実現した今回のコラボレーション。全世界で175台(うちは日本は40台)のみが販売されるブラックのGhibli Operanera(ギブリ オペラネラ)とホワイトのGhibli Operabianca(ギブリ オペラビアンカ)は、〈fragment〉要素を随所に取り入れたモデルに仕上がっている。Ghibli Operaneraを例に挙げれば、エクステリアの大部分はブラックで統一されているが、20インチのホイールや車体下部のパーツにはマットブラックを用いているため、同色ながら2トーンとなり引き締まった印象に。一方、アルカンターラ/プレミアムレザーで構成されるインテリアは、ステッチやヘッドレストのトライデントロゴに濃い目のシルバーを、シートベルトには鮮やかなブルーをそれぞれ採用。Cピラーには稲妻マークが燦然と黒光りしているが、「Maserati」車において、他ブランドのエンブレムが取り付けられるのは異例中の異例とのこと。3連のサイドエアダクトの下部に、“M157110519FRG”というHFプロダクトではお馴染みのコードがあしらわれている点も見逃せない。“M157”はGhibliの開発コード、“110519”は藤原氏がモデナにある「Maserati」本社を訪れた2019年11月5日、最後の“FRG”は説明不要だろう。車の顔とも言われるフロントグリルは、藤原氏のデザインを元に175台のために金型から制作したという。また、この車は2022年から使用されるブルーのMaseratiのトライデントシンボル(三叉の矛マーク)を使用した初のモデルとなる(現行のGhibli Hybridはここが赤)。Ghibli Operanera、Ghibli Operabianca共に価格は1,425万円(税込)。ちなみに日本販売40台中4台という超エクスクルーシブなホワイトのGhibli Operabiancaは、お披露目時点では生産前だったが、既に完売しているそうだ。

加えて、Tシャツ2型、フーディ2型、キャップからなる〈fragment design〉x 「Maserati」のカプセルコレクションも製作。これらのアイテムは6月25日(金)~7月11日(日)で開催されている東京・原宿のポップアップイベント “Maserati meets Fragment”および「Maserati」の公式オンラインストア、正規ディーラーなどで限定販売される。

『HYPEBEAST』では、本コラボ車のローンチに先駆けて、極々少数の関係者のために開かれたエクスクルーシブなイベントに潜入。記念すべき今回の特別仕様車について、藤原氏に独占インタビューを敢行した。

HYPEBEAST:今回のパートナーシップはどのような経緯で始まったんでしょうか?
先方から連絡があり、そういうのやるからと言われたので、車はすごい好きだしMaseratiも好きなので、是非何かできることがあればって感じで。

それが車体にも(表現されている)2019年ですよね?
そうなりますね。

今回のコラボレーション車について改めて藤原さんの言葉でご説明いただけますか。
1から新しいものを作ったわけじゃなく、カスタマイゼーションがベースなんですけれど。モデナのMaserati本社に呼ばれて、この車をなんとかカスタムしましょうってところから始まったんです。僕は自分では新しい車に乗りたいんですけど、ヴィンテージな見た目もすごい好きなので、Maseratiが昔からやってるような、Maseratiの昔の60年代70年代の車の雰囲気をうまくミックスできればなと思いました。

今回のデザインやカスタマイゼーションするにあたって制限とか、最大の課題みたいなものはあったりしましたか?
どこまで変えられるかですよね。制限はいっぱいあり、その制限の中でも初めてのことばっかりなんで、最初は何が制限なのかもわからない状態で。そこの温度差は結構ありましたね。さらにコロナ禍で向こうに行ったりできなかったんで、実際に見て向こうの意見を聞いたりこっちの主張を出したりもできなかったので、それが結構大変でしたね。

2019年にイタリアに行き、日本に戻られてから遠隔でやり取りを進めていたという?
だから2年間は、その最初の1回の打ち合わせに行って以来は足を運べていないです。実際何か見ることもなくZoomとかで進めていくっていう。

今回の最大のこだわりみたいなのってありますか?
全体的にやっぱり雰囲気ですかね。同じ現代の車でもちょっとカスタムすることによって、見た目がすごく見た目とイメージが変わる、変えられるっていうのが伝わればいいなと思ってます。

fragment特有のプロダクトコードが入ってるのもファンには嬉しいですね。
はい。あれも本当はもっと小さくしたいので、一般販売の際は多分もうちょっと小さくしたりとか考えてるんですけど。

白モデルを作られたっていうのは藤原さんのアイデアですか?
はい。本当は最初紺色も作りたいと思って、最初紺色から始まったのかな。でも結果的にやっぱり自分でも長く乗りたいのは黒だったりするから黒はやるのと、あとなんか他の色も良いかもねって話になって、やっぱり白だよねって流れです。

Maseratiの自動車市場におけるポジショニングについてどうお考えですか?競合他社にない魅力とかってなんだと思われますか?
良い意味でのアンダーグラウンド感が残っているというか、メジャーメジャーなToyata(トヨタ)、Benz(ベンツ)みたいなものでもないし。Ferrari(フェラーリ)みたいな超高級なチャラい感じでもないし、なんか良い位置だなと思いますけどね。なんか車好きなんだなあとか、イタリアのことが好きなんだなあというマニアックな人がしっかり支持しているというイメージです。

藤原さんにとって車において最も重要なこと、車に何を求められるのか、お伺いしたいです。
僕には快適性みたいなものが個人的にはそうですかね。車で移動することはすごい多いし好きなんですよね。だから大阪くらいまでだったら割と車で行けるんだったら行っちゃうタイプなので。やっぱり快適性ですかね。

自動車産業の未来がどこに向かっているのかって、何かお考えがあったりしますか?
さっきの話(※関係者を囲んだ直前のランチで同様の話題が挙がっていた)にもありましたが、電気自動車みたいな流れが加速するのか、なんかそれより先に何か(電気自動車を超えるようなテクノロジーの発展)あるんじゃないかなって僕は思ったりしてるんですけど。とはいえ、ガソリン車が全部なくなるわけではないとは思うんですよね。全然僕が生きている間はまだガソリン車やガソリンスタンドがなくなるとは思えない。電気もインフラがどこまで整うか、それをやってる最中に次のテクノロジーが現れて乗り替わるか。って感じじゃないですか。僕は今までほとんどファッションっぽいものしかやってこなかったのですが、車業界とはすごい違いがたくさんあって、ある意味良い経験となりました。

車を手掛けるのは今回が完全に初めてだったんですか?
初めてです。車そのものもそうだし、車屋としてのマーケティングの仕方とか、そういうこともファッションと結構違いがあるので、それをまあお互い言い合ったりしながら考えたりしたんで。すり合わせながら。僕も結構勉強になりましたね。確かに車を売るってこういうことなんだとかこういう考えなんだって。それでもちょっと強引に今回みたいにアンダーグラウンドというかそんなに大きく展開しないようにしてもらったりはしてるんですけど。色々な考え方があるなあと。そういう意味でもやってよかったなと。

初めて車を手掛けられるタイミングで、全て遠隔で進行するのは大変でしたね。
そうですね。来年とかちゃんと行けるようになったら、また違うことができるかもしれないですね。

第2弾、第3弾も期待させていただきます。
ありがとございます。

藤原ヒロシ マセラティ が語る Maserati とのコラボレーションについて インタビュー 〈fragment design(フラグメント デザイン)〉

Takaki Iwata/Hypebeast

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