『ドラゴンボール』サイヤ人の強さに迫る変身形態 TOP 10
『ドラゴンボール』のアニメ放映開始日である2月26日を記念した特別企画

2月26日は何の日だかご存知であろうか?今から33年前の本日・1986年2月26日にアニメ『ドラゴンボール』の記念すべき第1話が放映された。そして、今や国民的漫画/アニメといった概念を遥かに通り越して地球規模で人気を博すモンスター作品として君臨している。本稿では、アニメ史に多大なる功績を残した『ドラゴンボール』シリーズが産声を上げた日を祝して、サイヤ人の強さを紐解く変身形態のランキングTOP10をお届け。
ランク付けのルールとしては、①正史とされる『ドラゴンボール超 ブロリー』までを対象とし、『ドラゴンボールGT』やその他ゲーム作品などに登場するオリジナル形態は除く。②超サイヤ人の登場以降、戦闘力といったわかりやすい指標がなくなってしまったため、強さの基準は各キャラクターの発言や戦闘シーン、作者の鳥山明をはじめとした公式の見解を参照とする。③正式名称がない形態も多数存在するので、その場合は公式サイトやゲーム作品などの名称を参照とする。④同じ変身形態でもキャラクターによって強さが異なる場合、代表的なキャラクターの強さを基準とする。
最強を語るのに相応しい誇り高き戦闘民族サイヤ人の10形態をチェックしてみよう。
10位:アルティメット
初登場:『ドラゴンボールZ』魔人ブウ編
変身可能な人物: 孫悟飯
老界王神が孫悟飯の眠れる潜在能力を限界以上に引き出した状態の通称。すなわち悟飯のみが変身できる形態。アルティメット悟飯は超サイヤ人3をも凌ぐ原作における最強のキャラ。闘いから遠ざかっていたため力を失っていたが、『ドラゴンボール超』ではピッコロとの修行において再びその実力を取り戻す。超サイヤ人ブルーの悟空ともある程度渡り合える。
9位:超サイヤ人ゴッド
初登場:『ドラゴンボールZ 神と神』
変身可能な人物: 孫悟空、ベジータ
“5つの正しい心を持つサイヤ人が手を携え、もう1つの正しいサイヤ人に光を注ぎ込めば、それはサイヤ人の神となる”という、6人のサイヤ人が揃わないと実現不可能な特殊形態。サイヤ人の“神”になるので、気そのものは破壊神ら神々と同じ性質となり、人間には感じ取ることができない。また鳥山明は「ビルスの強さが10だとしたら、ゴッドは6といったところでしょうか。ウィスは15ぐらいですかね」とコメントしている。ちなみにベジータはこの形態をすっ飛ばして、上位版の超サイヤ人ブルーに変身していたため、アニメ版でゴッドのベジータが登場するのは『ドラゴンボール超 ブロリー』が初。
8位:超サイヤ人怒り
初登場:『ドラゴンボール超』“未来”トランクス編
変身可能な人物: 未来トランクス
未来トランクスが遂げた独自の変身形態。詳細については一切触れられてないが、超サイヤ人ブルーのような青いオーラを内包し、ブルーが放つ神の気を感じ取れることから、“擬似”超サイヤ人ブルーとも称されていた。ブルーのベジータを圧倒したゴクウブラック相手に互角レベルの闘いを見せたため、その強さはゴッド以上である可能性は高い。
6位タイ:怒り
初登場:『ドラゴンボール超 ブロリー』
変身可能な人物: ブロリー
“人間の姿のまま大猿の力を再現する”という大猿のパワーを持つ超サイヤ人である超サイヤ人4(『ドラゴンボールGT』のオリジナル形態)に近いコンセプトの変身。「あんなサイヤ人見たことあるか!?」と悟空がベジータに尋ねるほど異質な形態。超サイヤ人未満の変身にも関わらず、この状態のブロリーはゴッドの悟空を蹴散らし、ブルーとも互角あるいはそれ以上の力を発揮した。
6位タイ:超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(超サイヤ人ブルー)
初登場:『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
変身可能な人物: 孫悟空、ベジータ、ベジット、ゴジータ
超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人。超サイヤ人ゴッドの神の気を体内に取り込み、“強さと穏やかな心を併せ持ち、気のコントロールを極めた”状態。ややこしいが、超サイヤ人ゴッドの上位変身と捉えれば問題なし。正式名称は超サイヤ人ゴッド超サイヤ人であるが、“水色に光る超サイヤ人”という設定のビジュアルから『ドラゴンボール超 破壊神シャンパ編』以降は超サイヤ人ブルーで統一されている。
5位:超サイヤ人ロゼ
初登場:『ドラゴンボール超』“未来”トランクス編
変身可能な人物: ゴクウブラック
ゴクウブラック(悟空の肉体を乗っ取った界王神見習いのザマス)のみが変身できる超サイヤ人。神が超サイヤ人ゴッドを超えた状態。そのピンク色のビジュアルから超サイヤ人ロゼを自称する。実力はブルーの悟空やベジータを凌ぐ。
3位タイ:超サイヤ人ブルー界王拳
初登場:『ドラゴンボール超』破壊神シャンパ編
変身可能な人物: 孫悟空
超サイヤ人ブルーの力に、パワーやスピードあらゆる戦闘能力を倍増させる技である界王拳の上乗せした状態。超サイヤ人の登場以降は、ほぼ出番のなかった界王拳。肉体への負荷が高過ぎるため、これまで使用されてこなかったが、気のコントロールを極めたブルーだからこそ、この裏技が可能となった。初披露時のヒット戦では10倍界王拳、ジレン戦では倍率を20倍まで引き上げている。
3位タイ:超サイヤ人ゴッド超サイヤ人・進化
初登場:『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編
変身可能な人物: ベジータ
ジレンとの闘いでベジータが自身の殻を破り“今までの超サイヤ人ブルーをはるかに凌駕する力を我が身に集約させた”姿。原理や能力などの詳細は不明であり、その強さの定義も明確には描かれてないが、超サイヤ人ブルーの20倍界王拳と同等かそれ以上と思われる。ファンの間では超サイヤ人ブルー2とも呼ばれている。
2位:超サイヤ人フルパワー(伝説の超サイヤ人)
初登場:『ドラゴンボール超 ブロリー』(『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編)
変身可能な人物: ブロリー、(ケール)
『ドラゴンボール超 ブロリー』にて父親パラガスが殺され、超サイヤ人へと覚醒したブロリー。そしてゴジータとの激闘のなかで通常の超サイヤ人から“超サイヤ人フルパワー”へと更なるパワーアップを遂げる。旧作では“伝説の超サイヤ人”と称されていたが、新作映画でこの設定は明言されていない。同じ形態か否かは不明であるが、『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編に登場する第6宇宙の女性サイヤ人であるケールもこの変身に酷似した姿となり大暴走。公式の製作裏話においても、ケールはブロリーをモチーフにしている旨が語られており、作中でベジータは「本来のサイヤ人そのものかもしれない」と形容している。超サイヤ人ブルーの悟空が放ったかめはめ波を至近距離で受けても効かない点から察するにブロリーに近い潜在能力を秘めている可能性が高い。
1位:身勝手の極意
初登場:『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編
変身可能な人物: 孫悟空
厳密には変身ではなく技にカテゴライズされる身勝手の極意。“意識と肉体を切り離し無意識に任せる”状態であり、カラダ中のあらゆるところが勝手に判断して行動、どんな危機も回避できるという趣旨の技。破壊神でも習得が困難であり、ビルスですら完璧には使いこなせない。窮地に追い込まれ、発動に成功した悟空も身勝手の極意“兆(きざし)”と呼ばれる第1段階を経て、ジレンとの最終決戦で完全な身勝手の極意に目覚める。