Kanye West と Kid Cudi の間にビーフ勃発?

かつての師弟関係が崩れて衝突するというスターウォーズ的な騒動がヒップホップ界で発生

ミュージック
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どうやら「Kanye West」と「Kid Cudi」の間に摩擦が生じているようだ。「Kid Cudi」はもともとKanyeの音楽レーベル「G.O.O.D. Music」に所属し、音源をKanyeともに制作したこともある親密な関係であったが、“Yeezus”の呼び名にまつわる論争などから次第に距離が生まれ、結局は2013年の後半に「Kid Cudi」は「G.O.O.D. Music」を離脱。今年の初頭には一緒にスタジオで作業している様子がキャッチされ、その関係は時とともに修復されたものかとも思われたが、どうやらそれは間違いだったようだ。今回発展してしまったこの騒動の発端となったのは「Kid Cudi」が9月14日(アメリカ現地時間)の午前中にポストした一連のTweet。簡単な日本語訳も付けたので、まずはそのTweetを下よりチェックしてみてほしい。

(みんなに知ってもらいたいのは、数え切れないぐらいに数多くの俺のヘイターがこの音楽産業にはいるってこと。それから俺はその調子に乗った奴らどもを今すぐにでも消してやるってこと。)

(多くの人がそいつらのことを超グレートな奴らだと思い込んでいる。そりゃそうさ、30人もの優れた人間を雇って曲を書かせたりしているからな。)

(そんな馬鹿どもの日々ももう終わりだ。)

(フェイクな奴らがこれ以上長続きするわけがないんだ。)

(俺の存在はそんな奴らにとって心配事のひとつ。なぜなら奴らは、俺がそんな陳腐でクソみたいなことに興味が無いってことを知っているからさ。)

(俺がいま評価して尊敬しているのは、「Asap Rocky」をはじめとした“ASAP”ファミリー、「Travis Scott」、「KYLE」、「Audio Push」、「Hit Boy」みたいな奴らだ。俺は彼らを見てるよ。)

(それと人にすぐジェラシーを抱くようなチキンなお前のこともだ。お前のことも見てるよ。)

(俺こそがカルチャーだ。)

(俺はこれまで静かにしてきた。怒り狂ったヘイターたちは面倒だからな。でも今俺はとても気分が良いよ。清々した気持ちだ。)

(俺のこのTweetは当てはまる奴には当てはまる。Ye(Kanyeのニックネーム)、「Drake」、他の誰であってもだ。奴らは俺のことなんか知ったこっちゃねえって顔するだろうな。そしてどうせ何も言い返せないんだ。)

(そういうニガーどもは、すでに強烈なパワーを持った誰かを見つけたとき、そいつを自分の周りに置こうとするんだ。恐怖心からな。そいつの凄さが見えているんだ。)

(俺はそういった奴の近くにいたこともあったが、もう違う。いまとなっては俺自身がそいつらにとっての脅威さ。)

(もし誰かが俺の言葉を通して何かを感じてくれていれば嬉しいよ。恐れずに声をあげるんだ。俺自身、長すぎるほどにそういう存在に遮られていた。)

(さて、ここからは音楽を通してやろう。俺のサポーターたちとリアルな奴らに愛と平和あれ。“Cudder Out”)

そして、「Kid Cudi」によるこの一連のTweetに対し、「Kanye West」が“Saint Pablo”ツアーの一環としてフロリダ州・タンパにて行ったパフォーマンスの最中にレスポンス。Kanyeは友人だと思っていた人物からの急な口撃に心を痛めているとしながらも、以下のように反撃。

”I feel so disrespected. Kid Cudi, we two black men in a racist world. I wore skinny jeans first! I got called names before you, bro! Why y’all gotta be coming at me? This ain’t the end of the Malcolm X movie! I’m out here fighting for y’all! Creatives! Artists! Independent thinkers! Don’t ever mention my name in a bad manner! None of y’all! …I birthed you!”

(邦訳:俺はとても馬鹿にされた気分だよ。「Kid Cudi」、俺らは人種差別主義的な考えがいまだに残るこの世界で生きている2人の黒人だ!それに俺はお前よりも先にスキニージーンズを身に着けはじめた。“Yeezus”の名も俺が先に与えられたものさ!なぜ皆そんなに俺に噛み付いてくるんだ?これは「Malcolm X」の物語の終焉じゃないんだ。俺はクリエイティブな奴らやアーティスト、インディペンデントな考えを持つ奴らのために戦っている。俺の名前を無礼なことのために使わないでくれ。例えどんなやつであってもだ。俺がお前を生み出したんだ!)

果たして、かつての師弟関係が崩れて衝突するというこのスターウォーズ的な波乱は今後どのように展開していくのだろうか。「Kid Cudi」がTwitterにKanyeとともに名前を上げた「Drake」が参戦してくるとなれば更に大きなトピックへと発展していくことになるだろうが、その可能性は低いようも感じられる。とりあえず我々は固唾を飲んでこの騒動の成り行きを見守っていこう。

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