Interviews: LQQK STUDIO x Daisuke Obana 新しい挑戦と現代のカルチャー

ボーダレス、そして現代的なセンスでクリエイションを進める「LQQK STUDIO」と、妥協のない服作りを続ける尾花氏への特別インタビュー

先日、期間限定で発売され大きな注目を集めた、ニューヨークのブルックリンを拠点とするプリントスタジオ「LQQK STUDIO」と「尾花大輔」氏がデザイナーを務めるブランド〈N.HOOLYWOOD〉とのコラボレーション。その初となるコラボを記念し、ボーダレス、そして現代的なセンスでクリエイションを進める「LQQK STUDIO」と、妥協のない服作りを続ける尾花氏への特別インタビューを敢行。出会いのきっかけやプロダクト製作にの過程、そして「LQQK STUDIO」のこれまでを伺った。(写真左からAlex、尾花、Martin、Max)

—今回のコラボレーションの経緯を教えてください。
Max: 何シーズンか前の〈N.HOOLYWOOD〉のショウのとき、(尾花)大輔がスタジオに来たんだ。それで話していて、大輔のやりたいこととかを聞いていて、彼もNYでショウをしているってこともあって、コラボレーションの話が進んだんだよ。

—「LQQK STUDIO」はどうやって始まったんですか?
Max: 2010年かな、Alexが最初にスタートしたんだ。コンセプトみたいなのはやっていくうちに変わって、最初はただ、みんなの作業スペースみたいなもんだった。でもだんだん方向性が研ぎ澄まされていって、名前もはっきりしてきて、オリジナルのプロダクトを作るようになったんだ。それから「LQQK STUDIO」の考えに賛同してくれる人をクライアントに持つようになって、今に至る感じかな。しっかりやっていくことにしたんだ(笑)。

—バックグラウンドを教えてください。
Max: Alexも僕も10年位この業界にいるけど、彼は(メリーランド州)ボルチモアで勉強してその後、印刷会社をやっていた。僕は友達のアパレルブランドにいたんだけど、NYに移った時にプリントの仕事を紹介をしてもらったんだ。高校生の時にテキスタイルの会社でプリントをした経験があったから。それからフルタイムでやるようになったよ。

Alex: 僕は高校生の頃からプリントに興味があって、大学でもプリントを学んでいたんだ。そしてその頃音楽にも夢中になっていて、友達からプライヤーとかポスターとか、Tシャツのプリントを頼まれるようになっていったんだ。特に金儲けをしようっていうんじゃなくて、頼ってきてくれる人たちに応えている感じだった。そうやってたくさん仕事をしていくうちに、NYに移って自分の場所を作りたいと思うようになったんだ。

—そこでは自分のTシャツなどを作ろうと思いましたか?
Alex: いや、はじめはお客さんの持ってくるデザインをプリントするだけだったよ。でもいくつものデザインを見たり技術を学んでいくうちに、だんだんいろんなものの良し悪しがわかるようになっていった。これはすぐにリサイクルショップ行きだな、とかね(笑)。そして自分の好みとかもわかってきたころ、オリジナルのアイテムを作りはじめたんだ。ぼくたちは何がおもしろそうか、何が好きかっていうのか決断基準だから、売れないかもしれないなってものでも作ってみるんだ。そのアイデアを大事にしたいからね。

—「LQQK STUDIO」としての初めてのプロダクトはなんですか?
Alex:「LQQK STUDIO」の黒いTシャツかな。ユニフォームみたいなやつだよ。自分たちと、付き合いの深いクライアント用に作ったんだ。

—ちなみに、“LQQK”はどういう意味なのですか?
Alex: 秘密だよ。秘密にしておくほどのことでもないんだけど、あえて秘密なんだ。見た人は“LQQK”って書いて“ルック”って読めるし、でもよく分からないし、ちょっと変。そういう感覚って、ブランドとしていいとおもうんだよね。プリントもそうだけど、視覚言語だから。

—〈N.HOOLYWOOD〉とのコラボレーションはどのように進みましたか? インスピレーション源は?
Alex: まずラグビーとか、いくつかのキーワードがあって、そこから掘り下げていったかな。何年経っても着られるような、シンプルでクリーンなデザインが良かったんだ。高品質で仕上げられたもので、時代を主張しすぎないものならずっと着られるよね? そう考えたときに、パレットには黒とナチュラルはピッタリな色だと思った。

—ストリートライクなコラボレーションになったのは、〈N.HOOLYWOOD〉として珍しいですよね?
尾花: 実際こうなるとは予想していなくて、彼らの作っているものを見たときに、色合いなどがすごく繊細できれいだなあと思っていたんです。そして実際会ったとき、じゃあ何かやらない? みたいなノリで。普段はプロセスをすごく考えて動くタイプなんだけど、衝動で何かを作っていく作業の積み重ねでした。そしたら周りも盛り上がって、気づいたらこうなってたみたいな(笑)。熱意とか衝動でものを作るっていうことを、しばらくしていないなと感じさせられましたね。今回は、本当にひょんなキッカケで生まれたコラボレーションです。そういうのも、クリエーションとしておもしろいですよね。

—「LQQK STUDIO」のメンバーは、日本に来るのが初めてですか?
Alex: 僕以外は初めてじゃないかな。9年ぶりに来たけど、全部が変わっている気がするし、全てが僕たちにとって新しいよ。NYっぽいところもあるしロンドンぽいところもあるね。夜はほんとにおもしろい。ハウス、テクノ、DJっていう音楽シーンはブルックリンには最近やっと戻ってきたけど、東京にはずっとあった感じ。シーンにもサウンドシステムにも深みがある感じでいいね。

—日本を含め、世界的にみて最近のユースカルチャーをどう思いますか?
Martin: 昔とはきっと違うよね。トレンドって昔はある程度の年代で区切れていた感じだけど、今は毎週何かがおこっているし、ユニークていることが許されていると思う。これっていうスタイルがないけど、逆にプレッシャーもない。昔みたいに、このジョーダンを履いていないとダサいみたいな空気が今はないから、自分の好きなことに一途なのがかっこいいんだと思うよ。

Alex: 自分が着ている服や、音楽やカルチャーにちゃんと熱を持っていることが大事。好きな服を着て好きな音楽を聴いていれば実際かっこいい。逆にとりあえず着ている、みたいなのってわかっちゃうでしょ。どれだけ自分の情熱をセンスよく体現できるかっていうのが大事なんじゃないかな。

Max: ここに来る前にシアトル郊外の街で若い子たちを見たんだけど、みんなゴスファッションだった。意味は分かんなかったけど、すごいかっこよかったよ!


東京でのポップアップストアでは完売になったコラボレーションアイテムを、大阪店にて数量限定で販売することが決定! 10月3日(土)から6日(金)まで、ギャラリースペース『the newly』にて「LQQK STUDIO」のポップアップストアを開催。また、「Tommy Malekoff」によるアートピースの展示販売も行われるのでお見逃しなく。

the newly
大阪府大阪市西区南堀江 1-14-5
Tel: 06-6710-9600
営業時間: 12:00〜20:00
定休日: 不定休

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Photographer
Akiharu Ichikawa / HYPEBEAST

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