Supreme が英国の現代アーティスト マーク・レッキーとのコラボコレクションを発表
1999年発表のカルト・ビデオ・エッセイ『Fiorucci Made Me Hardcore』などの代表作をフィーチャーしたアイテムがラインアップ
〈Supreme(シュプリーム)〉が、英国を代表する現代アーティスト マーク・レッキー(Mark Leckey)とのコラボコレクションを発表した。
1964年にリバプール郊外の労働者階級の家庭に生まれたマークは、15歳で学校を中退し、のちにニューキャッスルの美術大学に通った後、1997年にロンドンへと移住。彼はティーンエイジャーの頃、現地のフットボールファンたちが好むカジュアルズと呼ばれたスタイルに傾倒していたという。マークはカジュアルズについて「それは一種のドレスアップであり、自分にとっての変装だった」と回想しており、ある種のイメージを他者と共有する体験が、彼の芸術活動の根底にあるようだ。マークは早い段階からアーティストとしての活動を開始し、1990年にICAで行われた展覧会 “New Contemporaries”にダミアン・ハースト(Damien Hirst)と共に参加していたものの、長い間注目されることはなかった。
1999年、マークは1970年代から1990年代までのUKのダンス・ムーブメントを記録したフッテージを編集したビデオ・エッセイ『Fiorucci Made Me Hardcore(フィオルッチ・メイド・ミー・ハードコア)』を発表。ディスコやレイヴ、ノーザン・ソウルシーンの記録映像をコラージュしたこの作品をきっかけに、マークはアーティストとして一躍脚光を浴びることに。その後はビデオや彫刻、サウンド、インスタレーション、パフォーマンスなどさまざまな形式で作品を発表し続け、2008年にはターナー賞を受賞している。
今回のコラボレーションでは、マークの作品を大胆にフィーチャーしたアイテムを制作。先述の『Fiorucci Made Me Hardcore』の映像を総柄で施したジャケット/パンツ、シャツを筆頭に、2015年の短編『Dream English Kid 1964-1999 AD』のイメージを取り入れたデニムのセットアップ、2010年のパフォーマンス作品『GreenScreenRefrigeratorAction』の一部をプリントしたTシャツやスケートデッキなどがラインアップする。
〈Supreme〉x マーク・レッキーによるコラボカプセルコレクションは、欧米では9月14日(現地時間)、日本国内ではその2日後となる9月16日(土)に〈Supreme〉の旗艦店および公式オンラインストアにてリリース予定。まずは上のフォトギャラリーから、ルックビジュアルとディテールをチェックしておこう。