バンクシー本人と思しき肉声が BBC の新たなポットキャストで公開
2005年に放送されたバンクシー(と思しき人物)へのインタビューを抜粋

英『BBC Sounds』の新たなポッドキャストおよび『Radio 4』シリーズ『The Banksy Story』で、バンクシー(Banksy)本人と思しき肉声が公開された。
今週公開された2分間の予告編では、ホストのジェームズ・ピーク(James Peak)が「バンクシーの世界とその内部にいる人々に非常に近い距離で接する」と説明し、バンクシーチームの元メンバーとのインタビューの一部分を取り上げた。その元メンバーは、かつて“四つん這いになってコカインの一線を吸っている真似をしている姿を写真に撮らせて”とバンクシーに頼まれたとカミングアウトした。さらに、バンクシーがメトロポリタン美術館で作品を展示したわずか数日後となる、2005年3月24日に米ラジオ局『NPR』のニュース番組『オール・シングス・コンシダード(All Things Considerd)』で公開されたバンクシー(と思しき人物)へのインタビューから抜粋した録音も公開。
『The Guardian』によると、『オール・シングス・コンシダード』の司会者だったミシェル・ノリス(Michele Norris)が、「バンクシー、私たちはあなたが言っている通りの人だと思っていますが、どうしたらそれを確かめることができますか?」と尋ねると、バンクシーは「そんな保証は全くありません」と回答し、世の中から向けられる多少の賛否を恐れることなく、自身を“ペインター兼デコレーター”と称した。しかし、司会者はそんなバンクシーに対して「でも、あなたの行動は違法ですよ」と忠告。当時、アーティストとしてのイメージを築いている最中だったバンクシーは、「それが面白いんですよ。卵を割らないとオムレツは作れませんよね。私は頻繁に逮捕されることには興味がありません。できるだけ長く続けることが重要なんです。つまり、無思慮な破壊活動は、ほとんどの人が想像するよりもずっと考えることが必要なんです」と返している。
バンクシー(と思しき)の肉声は、現在『The Banksy Story』内で公開中。気になる方は、こちらから聴取してみてはいかがだろうか。