Wu-Tang Clan の RZA が 2Pac と Biggie について自身の見解を語る
「2Pacの方がBiggieよりも危険なラッパーだと思う」
アメリカ・ヒューストンを拠点にヒップホップカルチャーを世界に向けて発信しているメディア『The Art Of Dialogue』で、Wu-Tang Clan（ウータン・クラン）のメンバー RZA（レザ）が1990年代のシーンを象徴する2人のラッパー 2Pac（トゥパック）と“Biggie”ことThe Notorious B.I.G.（ザ・ノトーリアス・B.I.G.）について言及したことが話題となっている。
『The Art Of Dialogue』は毎回著名なラッパーやプロデューサー、関係者などがゲストに招かれ、彼らの口から知られざるエピソードや現状のシーンに対する想いなどが直接語られる、ヘッズには堪らない番組。先日RZAがゲストとして出演し、1990年代に“ヒップホップ東西抗争”の末に命を落とした2人の伝説的なラッパーについて彼の見解を語った。RZAは、ヒップホップアーティストとしてBiggieよりも2Pacの方が“危険なラッパー”だと断定し、その理由を以下のように話した。「例えば、2Pacは“Brenda Has a Baby”や“Dear Mama”といった曲からもわかるように、俺たちみんなが共通して持っている感情に訴えかける力があった。しかし同時に、俺たちの中にある“反逆者”を喚起する力も持っていたんだ。わかるだろ？この2つの資質を兼ね備えていたことが、2PacがBiggieよりも危険だという証拠さ。もしBiggieが今も生きていたとしたら、一緒にパーティすることできるよ。でも2Pacは、例えるならMalcolm X（マルコム X）のような存在で、社会は彼を恐れてしまう。2Pacは人々に愛を伝えて革命を起こすことができた。Biggieも愛を伝えることはできるけど、革命的なインパクトは少なかったと思う」
RZAのコメントはヒップホップファンの間で話題となり、瞬く間に拡散されることに。この2人のラッパーについては思い入れが強いファンが多いため、個人によって意見が分かれると思うが、本稿を読んでいる読者の方はどのように感じるだろうか……？ちなみに、『The Art Of Dialogue』には以前ラッパーのFat Joe（ファット・ジョー）も出演しており、その際に彼はDaBaby（ダベイビー）のことを“2021年版の2Pac”と称している。この他にも興味深いプログラムが多数配信されているため、気になる方は同番組の『Instagram』アカウントをフォローしておこう。
