NASA が本部ビルの名称を同局初の黒人女性エンジニアの名前に変更

映画『ドリーム』のモデルとなった女性の功績を称える

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NASA(アメリカ航空宇宙局)」は6月24日(現地時間)、アメリカ・ワシントンD.C.にある本部庁舎ビルに、同局初のアフリカ系アメリカ人女性エンジニア Mary W. Jackson(メアリー・W・ジャクソン)の名を冠することを発表した。

Maryは、1951年に「NASA」の前身である「NACA(国家航空諮問委員会)」に採用され、コンピュータも普及していなかった時代の宇宙開発の現場で計算手として働き始めた。当時のアメリカでは有色人種への差別が根強く残っていながらも、彼女は「NASA」初のアフリカ系アメリカ人女性エンジニアとなった。2016年に公開(*日本公開は2017年)された映画『ドリーム(原題:Hidden Figures)』に登場するアフリカ系アメリカ人女性研究者らのモデルの一人であり、同作品では差別や偏見と戦いながら、米国初の有人宇宙飛行を裏方として支えた女性の一人として描かれている。「NASA」は2019年に、Maryのたちの功績を讃え、本部がある通りの名称をこの映画に因んで“Hidden Figures Way”と名付けている。

「NASA」のJim Bridenstine(ジム・ブライデンスタイン)長官は今回の声明の中で以下のように語っている。「Mary W. JacksonはNASAの有人宇宙飛行の成功を支えた極めて重要なチームの一員でした。彼女は黒人や女性たちがエンジニアリングとテクノロジー分野で活躍する機会を切り開き、偉大な業績を収めました」。

「NASAの日本人研究者が立ち上げたユーザー参加型サイト “AI4Mars”でオンライン上で火星探査が可能なのはご存知?

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Takeshi Kikuchi
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