VERDY が2019年8月23日時点で吐露した“イマ”の気持ち

HYPEになりすぎた〈Girls Don’t Cry〉、チームとして動く〈Wasted Youth〉、そしてVERDYのコアである「VK DESIGN WORKS」のことまで、多忙を極めるVERDYに久しぶりのインタビューを敢行

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ファッション 

VERDY(ヴェルディ)は現在、日本のストリートで最も多忙を極める人物だろう。直近では、盟友「tokyovitamin(トウキョウビタミン)」らと共に“東京そのもの”を神戸へと持ち込み、お次は吉岡賢人が手がける〈kento hardware(ケント ハードウェア)〉とのコラボレーションを愛媛県の『rework(リワーク)』でローンチと、首都圏のみならず、ローカルのホットスポットにも神出鬼没に姿を現し、爪痕を残している。

事実、筆者もストリートでは頻繁にVERDYと遭遇するのだが、その反面「編集」「アーティスト」という互いの肩書きをしっかりとぶら下げ、面と向かって聞きたいことを聞くというのは『HYPEBEAST Magazine Issue 23: The Sequence Issue』ぶりのことだった。あれから約1年、激動の渦の中でクリエイションを続けてきたVERDYは今、どのようなことを考えているのだろうか。純粋な好奇心をもとに、彼の率直な気持ちを聞いてみた。

ー早速ですが、最近はいかがですか?

振り返ってみると、『HYPEBEAST Magazine Issue 23』で表紙のデザインをやらせてもらったぐらいから忙しいことが日常になってきた印象ですね。最近は手隙の時間がなくなり、忙しいことにも慣れました。

ー『HYPEBEAST Magazine Issue 23』は約1年前のリリースで、当時は〈Girls Don’t Cry〉がものすごい勢いで成長していましたよね。最近では〈Wasted Youth〉での活動がより活発になってきているような気がするのですが。

〈Girls Don’t Cry〉については、正直、当初自分が想像していたものの規模を超えてしまって、コントロールがきかなくなってきてしまったと感じています。例えば、『Amazon』と一緒に展開した際も、人がたくさん来てくれて、商品も売れて、それ自体はとても喜ばしいことではあるのですが……。最近は“HYPE”になりすぎて、元々やりたかったことからどんどんかけ離れてしまっていると感じています。

僕は元々「やりたいことを、やりたいときに、やる」というスタンスで活動をしてきたので、〈Girls Don’t Cry〉に関してはまた違う手法を検討している最中です。でも、NIGO®️さんとやる際には細かいところまで行き届いているし、普段作らないようなものを製作できて、そのうえクオリティも高く、少し違うアプローチができるから、今の段階でNIGO®️さんと何かをすることはすごく理にかなっています。

リセールマーケットで価格が高騰しているのもそれだけ評価してもらえるということなので、ありがたいという思いもありますけど、それが全部良いことでないこともわかっているし、最近はきっちりした販売方法で、たくさんの人に届くような準備を進めています。

VERDY ヴェルディ Girls Don’t Cry Wasted Youth VK DESIGN WORKS ガールズドントクライ ウェイステッドユース インタビュー コラボレーション

ー先日、渋谷『ユーロスペース』で〈Wasted Youth〉を題材にしたドキュメンタリーフィルムを上映されていましたね。

少し遡るんですが、3年前にIG TVの企画で映像作家の上山さんと初めて撮影をする機会がありました。その空き時間の何気ない会話の中で、上山さんから「Wasted Youthって言葉も、そこに込められた意味も素晴らしいと思うから、いつかショートムービーが撮影できたらいいよね」と言っていただいて。そこで、今回「Ploom」とコラボレーションすることをきっかけに、映画館をコンセプトにしたものを作りたいというイメージが湧いてきて、今であればチームがいて、周りにかっこいい若者もたくさんいるから、みんなを巻き込んで何かできると思い、上山さんに声をかけて、この作品を作ろうということになったんです。

ー完成した作品の感想は?

正直、客観的に見れない部分が多くて(笑)。自分が出ているところはもちろん恥ずかしいし、「これいりますか?(笑)」みたいなパートもあったんですけど、普段から見ている部分と知らない部分が混在していたり、昔を自分の思い出すシーンもあるし、結局全員が「今を大切に、一所懸命、やりたいことをやる」というメッセージが共通しているんだなと。自分自身もずっとそうだったから、この作品を作ってすごくよかったと感じています。

ー〈Wasted Youth〉はスケートチームを所有していて、最近は個の活動と並行し、チームでの動きも増えてきましたね。

実はそれが今、一番真剣に考えるところで(笑)。過去にスポーツに専念してきたこともないし、ずっと1人でやってきているから、チームワークのようなものを経験してないし、人数いればいるだけ色々なこともあるので、そこに関しては絶賛勉強中ですね(笑)。

ー〈Wasted Youth〉そのものの今後の方向性について、何か考えていることはあるのでしょうか?

ただ「洋服を作り、ポップアップで売る」こととは違うことをしたいと思っています。自分自身がそれに刺激がなくなってきたのかなと感じる部分も多くて。だから、新しいことや面白いと思うこと、それにスケーターだけではなく、周りの色々な人を巻き込んでいきたいですね。先ほどの話しにあった映像作品はLAで撮影したのですが、Kenny BeatsというプロデューサーにkZmくんと曲を作ってほしいと連絡するところから始まっていて、この一例のように〈Wasted Youth〉のプロジェクトをきっかけにして、また新しい何かが生まれていけばいいと思っています。

VERDY ヴェルディ Girls Don’t Cry Wasted Youth VK DESIGN WORKS ガールズドントクライ ウェイステッドユース インタビュー コラボレーション

ーお名前の出たkZmくんやtokyovitaminと共に乗り込んだ神戸でのフリーライブは、「洋服を作り、ポップアップで売る」というスタンスとはまた違うものでしたね。

以前はポップアップの企画を考えたり、コラボレーションをどういう感じで展開すればいいかについて考えていましたけど、今は“体感する”というか、その場にいる人にとって刺激があるものにしていきたいのかなと。神戸のイベントは、自分が初めてライブに行った時と重なりましたね。当時、あのライブに行ったから今、僕はストリートで活動していて、僕にとってあのライブがきっかけだったように、そういうきっかけ作りという意味で、あえて東京でやらなかったんです。正直、東京にはそういうものが溢れていますよね。もちろん、大阪だから、神戸だから、それが一切ないというわけでもありませんけどね。

ー神戸のこともそうですが、最近のVERDYさんはローカルでアクションを起こしている印象があります。そのうえで、東京と地方都市の魅力や違いだったりについて感じることはあるのでしょうか?

一番面白いのは東京だと思っています。だからこそ、僕も東京に引っ越してきたし、tokyovitamin、YOUTHQUAKE、kZmくん、CreativeDrugStoreなど、周りにいる東京の子たちは最高です。地方には地方のエネルギーがありますけど、それは日本に限定したことではないとも思いますね。この前はシカゴに行きましたけど、シカゴはシカゴのブランドが盛り上がっていましたよ。もちろん、大阪には信頼できる人がいますが、特別、大阪や地方を意識して活動いるわけではありません。神戸の企画は、無料で箱を貸してくれる人がいたからこそ成立したイベントでした。

ー〈Girls Don’t Cry〉、〈Wasted Youth〉の活動ももちろんかと思いますが、「VK DESIGN WORKS」の動かし方はどうでしょうか?

〈Girls Don’t Cry〉がメインで、〈Girls Don’t Cry〉のデザイナーと思われることは悪いことではないけど、自分ではそうではないと思っています。自分のパーソナルな気持ちがこもっているのは〈Wasted Youth〉だし、〈Wasted Youth〉が誕生するずっと前から「VK DESIGN WORKS」として活動している。もちろん、〈Girls Don’t Cry〉を作って自分の人生は変わりましたし、奥さんといる時間が一番長く、その時間がとても重要なのは事実ですが、何かを一番にするのは嫌で、今までは振り返ることなく突っ走ってきたけど、今なら少しだけ余裕もあるし、もうちょっと挑戦したいと思っています。

実は今、個展の作品も作っているんです。油絵を描いているアーティスト KEITA SHIRAYAMAが地元に帰っていて、彼のアトリエはすごく広くて。そこを借りて、自分でジグソーで木を切って、キャンパスを作るところからスタートしましたよ。音もうるさいし、絵の具だらけになるし、東京や大阪じゃできないなと思ったので、一週間泊めてもらって。本当にずーっと籠っていたので、初めて一週間丸々、キャップ被らなかったです(笑)。でも、すごい気持ちもリフレッシュしたし、いい一週間でした。そのほかにも色々準備しているので、今後の活動も楽しみにしてくれたら嬉しいですね。

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