FIBAバスケットボール・ワールドカップに挑む日本代表の中心選手に直前インタビュー

キャプテン・篠山竜青に加え、渡邊雄太、比江島慎、馬場雄大のNBAサマーリーグ参戦メンバーが本戦への意気込みと日本史上最強チームの魅力を語る

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スポーツ 

「2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップ」に向けて、遂に日本代表のフルメンバーが集結した。絶体絶命のピンチから破竹の8連勝を経て獲得した3大会ぶりの本戦チケット。スケジュールや怪我など各選手の状況もあり、予選中にロスターが完成することはなかったが、本大会ではいよいよ歴代最強の男子バスケットボールチームが誕生する。

そこで合宿前日の7月30日(火)、我々は日本代表のオフィシャルユニフォームサプライヤーを務める〈Under Armour(アンダーアーマー)〉に訪れた日本代表メンバーの中から、キャプテン・篠山竜青に加え、NBAのサマーリーグ参戦メンバーである渡邊雄太、比江島慎、馬場雄大の3選手に大会直前インタビューを敢行した(八村塁はスケジュールの都合上キャンセル)。主力陣は大会を目前に控えた今、胸の内に何を思うのか。それぞれの想いを探ってみた。

篠山竜青(#7 川崎ブレイブサンダース PG 178cm)

ー 合宿で意識して取り組んでいきたいこと

対戦相手は世界の強豪選手たちなので、マッチアップする相手選手との身長のギャップをしっかり意識していきたいです。例えば、練習で通ったパスひとつも、本番ではどうなるのかと、細部まで神経質にイメージして取り組む必要があると思っています。

ー 強豪国に対抗できる日本代表の強み

どういう状況になっても折れずにやり抜く遂行力や勤勉さです。そもそも世界の舞台に立つこと自体が久しぶりで、他国のチームと比べて外角やスピードに優れているとは一切言えない。僕らよりも身長があり、速い選手が多いと思いますし、そういう極限の状況下でもチーム一丸となり、どういうシチュエーションでも自分たちのバスケットをやり抜きたいです。日本人の特性でもある真面目さがプレーに繋がっていると思うので、みんなで連携しながら挑みたいと思っています。

ー 本戦のグループリーグで対戦するアメリカ、トルコ、チェコの印象や事前情報

アメリカに関しては勝手に入ってきますよね(笑)。トルコやチェコに関しては特別な情報収集を自分側では行わず、これからビデオを観ながらチームで対策を練っていくことになると思います。僕の性格上、情報を入れすぎてもパンクしたり変に構えすぎてしまうので、コーチが求めていることをプレーに出していきたいですね。

ー “個”としてコート上で注力していきたいこと

僕が代表に選出されているひとつの大きな理由は、ディフェンスの部分だと思っています。ボールマンに対するプレッシャーもそうですけれども、ローテーションであったり、ポジション取りの部分だったりとか、相手のスペースを潰して簡単に攻めさせない。誰かが抜かれたとしても自分がそこにいれるような、痒いところに手が届くようなポジショニングやローテーションが魅力だと自負しているので、エラーのない安心感のあるポイントガードとしてそういったところを強調していければと思っています。

ー ワールドカップの目標

まずは一勝です。(フリオ・)ラマス コーチも言ってますど、ヨーロッパ勢に勝ったことがないという歴史の中で、何か日本の中で風向きが変わるような戦い方をしないといけないので、まずはひとつ勝ちを掴めるかどうか。0勝3敗で帰ってくるのと、1勝して帰ってくるのでは全然違うと思うので、まずは初戦に全集中力を注いで、いい準備をして臨みたいと思います。

渡邊雄太(#12 メンフィス・グリズリーズ SF 206cm)

ー 合流初日のチームの印象や雰囲気

僕自身も久しぶりにみんなと会いましたが、いつも通りすごく雰囲気が良くて、誰も嫌な顔をすることなく、すごくオープンです。全員が自然に溶け込みあっているので、良い環境を作ってもらっているなと感じています。

ー 合宿で意識して取り組んでいきたいこと

残り時間が全然ないので、毎日の練習が大切になってきますし、そういう状況下で自分がリーダーシップを発揮して、しっかりと先頭を切って声を出していければと思っています。

ー 強豪国に対抗できる日本代表の強み

今の日本代表は世界で戦えるメンバーが揃っていると思います。その中でも日本はチームの力、つまり集団力が絶対にあると思うので、個人ではなく、チームとして対戦国に立ち向かっていきたいですね。

ー プレー面でポイントなるところ

ヨーロッパ勢もフィジカルが強いので、そこは大きなポイントになるはずです。でも、僕や塁は普段から経験していますし、(馬場)雄大やまこちゃん(比江島慎)もサマーリーグで経験した部分だと思うので、そこを嫌がらず、むしろこちらから積極的にフィジカルでアクションを起こしていければと思っています。

ー ワールドカップの目標

今日が合流初日なので、チームでは話せていないのですが、個人的には予選ラウンド突破は最低限。今のレベルならやれると思うし、やっていかなければと思います。ただ、僕たちが対戦国と比較して格下なのは間違いありません。それでも負けるつもりは一切ないです。NBAでプレーする塁や僕がいるから勝てるというような簡単な話しではなく、選出された全選手の力が必要で、元々日本代表を引っ張ってくれたのはしんどい状況を戦い抜いてくれた僕ら以外なので、僕たちが掲げるスローガンの通り、日本一丸となって戦っていければと思っています。

比江島慎(#6 宇都宮ブレックス SG 190cm)

ー 合流初日のチームの印象や雰囲気

いつも通りですね。ただ、8連勝で自信が満ち溢れているというか、ワクワクしている印象は受けます。彼ら(八村、渡邊)が加わることの楽しみもあるでしょうし、ポジティブなエネルギーが伝わってきますよ。

ー 合宿で意識して取り組んでいきたいこと

八村塁、渡邊雄太、ニック・ファジーカスが揃ったのは初なので、互いの役割をしっかり見極めていきたいと思います。今までは僕が中心のチームでしたが、今回は彼らが中心になってくると思うので、僕個人の役割も理解したいですし、世界に勝つためにはチーム力はもちろん、日々戦うことが鍵になってくるので、そこを突き詰めて、高めていけたらいいなと思っています。

ー 強豪国に対抗できる日本代表の強み

全員は走れること、スピーディーに展開できることだと思いますし、それができないと勝てないと思います。体格の大きい選手たちにあわせてプレーするのは厳しいと思うので、激しいディフェンスから相手のリズムを崩して、僕たちのストロングポイントを強調したプレーをできればいいですね。

ー ワールドカップの目標

予選突破はもちろんですが、今いるメンバーはワールドカップという舞台が初ですし、まずは目の前の相手を倒すことに全神経を集中して戦っていくしかないですね。予選リーグは3試合ありますが、その3試合でぶっ倒れるぐらいでやらないと勝てない相手なので、まずはこの3試合を全力で戦っていきたいと思います。ここで見つかった課題はオリンピックにも繋がりますし、あとは自分自身がいかにアグレッシブにいけるのか、どれだけ通用するのかというところを楽しんでいきたいです。

馬場雄大(#18 アルバルク東京 SF 198cm)

ー 合流初日のチームの印象や雰囲気

本当に和気藹々としていますよ。練習でも各選手が切磋琢磨していて、今までの日本代表にはない良い雰囲気を感じていますね。

ー 合宿で意識して取り組んでいきたいこと

サマーリーグでの経験をプレーに反映させて、それをみんなに伝えていきたいですね。塁や雄太もいますが、自分が日本代表を引っ張っていくという想いで、他人任せにせず取り組んでいきたいです。

ー サマーリーグでの収穫

具体的にというか、1日、1分、1秒と本当に全てが経験になりました。言葉も通じず、バスケもリズムも違うなかで、オンコート、オフトート問わずに本当に毎日が刺激的でした。サマーリーグで一緒にプレーしていた選手たちが、実際にNBAの球団と契約をしています。そういう意味では、僕にとってもNBAはすぐそこまで来ていて、もっと頑張らないといけないという糧にもなりました。

ー 強豪国に対抗できる日本代表の強み

日本人ならではの頭を使ったバスケですね。組織力、すなわちチーム力で勝負したいです。ハッスルは誰でもできるし、気持ちの勝負になる部分もあるので、そういった面では日本も他国に負けないぐらいできるはずだし、コート上で全面に押し出していきたいなと思います。

ー ワールドカップの目標

最低限が予選突破かなと思います。日本が全精力を注いで戦うとなれば結果も求められるし、誰もがそれを望んでいるはずなので。その結果を残すために、僕自身が少しでも力になれるプレーを心がけていきたいです。

あえて全選手に同じような質問を投げかけてみたわけだが、やはり日本代表のストロングポイントは“組織力”であることを誰もが認識していた。(アメリカ代表を除いて)仮に対戦国の得点力が同レベルにあると過程すると、サイズを含むフィジカル面での劣勢を覆すには、個ではなくチームで戦うことが必要不可欠になってくる。日本代表の精神的支柱である篠山と不動のエースを担ってきた比江島を心強い若手陣がサポートし、そこにアジア屈指のスコアリング能力を誇る経験豊富なNick Fazekas(ニック・ファジーカス)が上手く化学反応を起こすことができれば、きっと予選突破も夢ではないはずだ。

8月中旬から下旬にかけては国際試合が組まれており、そこにはアルゼンチンやニュージーランドといった格上が待ち構えている。史上最強のAKATSUKI FIVEがダークホースとなり、本大会で番狂わせを起こしてくれることに期待したい。

なお、〈Under Armour〉は本大会への熱量をさらに高めるオフィシャルのライセンスグッズをリリースしているので、日本代表を応援したい方は購入を検討してみてはいかがだろうか。

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Editor Assistant
Haein Lee

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