リセール市場がラグジュアリーブランドの一次市場の成長率を上回る

米国内において過去12ヶ月間にラグジュアリー商品を購入した消費者のうち50%がリセール市場に流れているという

ファッション
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The Real Real(ザ・リアルリアル)』や『Vestiaire Collective(ヴェスティエール コレクティブ)』といったリセール(転売)を専門とするECサイトの成長に裏付けされるようにリセールビジネスの勢いが加速する昨今。

米コンサルティング大手「Boston Consulting Group(ボストン コンサルティング グループ)」が実施した直近の調査によると、リセールによる二次流通ビジネスは、2019年から2021年にかけて約12%ずつ成長する見込みであるという。これは、先述のリセールサイトやアプリの活用によって、個々人がオンラインで直接物を売り買い出来る機会が増加したことが大きい理由となっている。

ファッションビジネスに特化したウェブメディア『The Fashion Law(ザ ファッション ロー)』のレポートによると、米国内において、過去12ヶ月間にラグジュアリー商品を購入した消費者のうち50%が、リセール市場に流れているという。このような、いわゆる“リセーラー”たちは、直接ブランドの加盟店や直営店から商材を定額で仕入れ、希少性といった付加価値を付けて転売を行う。こういったラグジュアリーファッションにおける二次流通は急速に拡大しているという。

しかし、本調査を実施したアナリストたちは、このようなリセール市場の急成長が、既存のラグジュアリーブランドにとって“パワフルな機会”になるだろうと予測している。「Boston Consulting Group」のサーベイに参加した44%の消費者は、リセールを通さずにより高額なアイテムを購入したいという意向を示しているという。

一方、経済/ビジネスメディア『Bloomberg』も関連記事を通じ「アプリやウェブサイトといった転売プラットフォームの利用者が増えることで、若い世代層の潜在顧客を将来的にラグジュアリー市場へ引き寄せる効果がある」としている。

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