Interviews:YOON が語る新ライン ARTISANAL のコンセプトや AMBUSH® との差別化について
“職人技”と名付けられた新ブランドの背景を紐解く
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YOON(ユン)とVERBAL(バーバル)の手がける〈AMBUSH®(アンブッシュ®)〉は、2019年11月22日に開業した『渋谷PARCO』内に2店舗となる直営店『AMBUSH® WORKSHOP 2』をオープンした。そのオープンに伴う形で新ライン〈ARTISANAL(アーティザナル)〉をローンチ。我々『HYPEBEAST』は、『渋谷PARCO』のレセプションに出席していたデザイナー YOONを直撃。いまだ謎に満ちた同ラインのコンセプトや今後のプランについてを聞くことに成功した。
新ラインのコンセプトや、インスピレーション源について教えてください。
今回、渋谷PARCOのAMBUSH® WORKSHOP 2でローンチした新ライン ARTISANALは、“アートを通した遊び”をコンセプトとしているの。“Play(遊び)”というキーワードを用いた理由はとても単純で、チームのみんなと製作するプロセス自体がとても楽しくて遊びのように感じたわ。テーマや方向性などに縛られずね。自分たちのやりたいことや好きなことから全てが始まったの。
新ブランドをARTISANAL(職人技)と名付けたきっかけは?
ARTISANALにした理由は、その意味通り、日本の様々な地域でそれぞれの技術を完璧に練磨する“職人”のようなアプローチをデザインに採用しているの。そのアプローチは、これまでにコレクションを手がけてきて、いざとなったら無駄だと感じることが時々あったわ。そういった経験は、私たちにとって新たな挑戦をする目標になって、これまでのアイデアをARTISANALを通じて創造的な独特な形にしたいと思ったわ。
ARTISANALとAMBUSH®の差別化についてお聞かせください。デザイン過程から結果となるコレクションが持つ違いは何ですか?
正直、これといった大きい違いはないの。ARTISANALは、私たちがこれまでにやってきたことの延長線であるから。ただ、AMBUSH®が春夏、秋冬といった季節ごとにコレクションを発表している一方、ARTISANALはシーズンに縛られていないの。何か表現したいというアイデアが十分揃っている時点で、すぐにデザインとして世の中に出すの。それが一番大きな違いではあるかな。けれど、ARTISANALはあくまでも私たちがやっていることの延長戦であって、AMBUSH®と全く違う世界に置かれたりとかじゃないの。
日本の職人技を採用されているそうですが、具体的にどういった技術が今回の新たなラインに落とし込まれたんですか?
日本の職人たちからは、ものすごく色んなものを勉強することができたわ。特にデニムとか生地の製造工場の中で、実際自分で試してみたい!と思ったことを沢山の目にすることが出来なの。今回のコレクションにそれらを全部は反映していないわ。次の適切な瞬間のために貯めているの。だから、楽しみにしてて(笑)。
今後、新ラインを拡大させていく計画ですか?
実は、面白いリテール空間を作りたいと思っていたの。そして、今回のPARCOへの出店の話になった時、これこそ最高なタイミングだと思ったわ。AMBUSH® WORKSHOPに訪れてくれるお客さんのために、オンラインでは買えなく、ここでしか手に入れることのできない特別なものを提供したいと思ったの。実際お店に来て、私たちのプロダクトを目にして、触ってみて、お客さんたちが私たちとの繋がりを感じてもらえるような経験を作りたかったの。だから、今後もっと大きく展開させるつもりはないの。今の空間で十分だし、特別だわ。
年内に予定されている、もしくは2020年に予定されている他のプロジェクトについて教えていただけますか?
2019年は、今回の出店が私たちにとって最も大きいプロジェクトだったかな。けど、2020年も楽しみにしてて。大きな企画が春からスタートする予定なの。来年は、かなり大きい年になるわ。一緒にコラボレートするパートナーたちの都合もあるから、今は何も話せないけど、絶対楽しいことがくるのは期待してほしい。もう、早くみんなに披露したくて待ちきれないわ。