Palace の広告にも登場した レオ・フィッツパトリックにとって Supreme のストアの居心地が悪い理由とは

〈Palace〉へ対する印象やニューヨークにおける『KIDS/キッズ』の存在にも言及

ファッション
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Leo Fitzpatrick(レオ・フィッツパトリック)が『GQ Style』に登場し、Jonah Hill(ジョナ・ヒル)と共に出演した〈Palace(パレス)〉のニュービデオについて語った。俳優以外にもギャラリストとしての肩書きを持つニューヨークのアイコンは、Larry Clark(ラリー・クラーク)監督の映画『KIDS/キッズ』のヴァージン・キラーの少年役で俳優デビューし、〈Supreme(シュプリーム)〉チームの一員でもある。このインタビューの中でFitzpatrickはさまざまなことに触れたが、〈Supreme〉の過去と現在、ニューヨークにおける『KIDS/キッズ』のカルチャー的意義のパートは非常に興味深いものだった。

下記では『GQ Style』のインタビューから一部を抜粋。〈Palace〉の最新コレクションについては、こちらからご確認を。

〈Palace〉のビデオに出演したきっかけ

俺がJonahが好きな理由は、本当にスケートが上手いからだよ。彼はサンタモニカ・コートハウスでスキルを磨き、知識も豊富なんだ。だから、なんとなく流行に乗っかるようなことはしないね。彼は本当にスケートボードをリスペクトしていて、それは俺にも同じことが言える。だから、Lev(レヴ / Palaceの創設者)が連絡をくれた時、俺は了解したんだよ。Jonahがビデオ内でジョークを言っているのは俺にとってすごくリアルだから、これでお金ももらえちゃうなんて面白いね。でも、もし俺がサポートしていないブランドのコマーシャルだったら、出演することはなかったと思う。キッズたちは俺が〈Palace〉を着てるのを見たら笑うんじゃないかな。「あんたみたいなおっさんが着るようなブランドじゃねーよ」ってね。

〈Palace〉のアメリカでの評判

〈Palace〉がここに上陸するには適切なタイミングだったと思うんだけど、どうかな? 逆もまたしかりだけど、ヨーロッパのカンパニーがアメリカで名を上げるには、やるべきことがたくさんある。イングランドのブランドが〈Supreme(シュプリーム)〉やその他のレーベルと同じようにインパクトを与えるのは簡単なことではないさ。でも、彼らは若いブランドだし、スマートでSNSの使い方もよくわかっている。新鋭ブランドなのにクールだし、キッズたちが何を欲しがっているかも理解していると思うな。

一般的な〈Supreme〉の立ち位置、および彼と〈Supreme〉の関係性

今は〈Supreme〉を着る層自体が根本的に変わっちまったと思うんだ。『Thrasher(スラッシャー)』のスウェットみたいなもので、俺が出てきたての若いガキの頃は、もし誰かが〈Supreme〉のシャツを着ているのを見かけたら、そいつがスケーターとかそっちの世界にいる奴ってわかったんだよ。当時は着用している服で自分が何をベースにしているのかを示すコードのようなものがまだ存在したんだ。

唯一不思議なのは、俺が今それを着たい気分ってことかな。俺はおっさんだし、知識もあるさ。でも、キッズたちが俺を見たら「あいつはどうやってあれを手に入れたんだ?」って思うだろうね。〈The North Face(ザ・ノース・フェイス)〉と〈Supreme〉のコラボレーションを例として、もしあいつらがリアクションしてきたら、ただのジャケットだろって言い返すけどな。

俺はやみくもに何でも飛びつくのはおかしいと思うんだ。俺はスニーカーヘッズじゃない。今のガキたちは学校にいながらでもスニーカーが買えるし、ビジネスの仕方も知っているし、何がいつドロップするのかも知っている。SNSのおかげでね。俺がガキの頃は日々変わるファッションのトレンドなんて全くフォローしてなかったし、理解もしてなかった。もし、俺が〈Supreme〉のアイテムを持っていたら、俺はそれの意味を理解して、死ぬまで着る。だから〈Supreme〉は俺のことをサポートしてくれるんだ。俺がサポートしていることも知ってくれてるからな。俺が〈Supreme〉と共に大人になったということを忘れてもらっちゃ困るね。最近ようやく昔の俺みたいな奴を見つけたよ。James Jebbia(ジェームス・ジェビア)やAngelo Baque(アンジェロ・バク)とか、そういったOGとは仲良いいけど、でも、今でも店は居心地が悪いよ、不思議だよな。

『KIDS/キッズ』の与える文化的な影響

俺はあの映画をきっかけにニューヨークに引っ越してきた奴らにたくさん会ったよ。あの映画がニューヨークを魅力的にしたって? ニューヨークで何が起こり、サンフランシスコで何が起こり、世界中で何が起こるかをわかっている奴なんていない。だから、ニューヨークが映画のような世界になったんじゃないかな。

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