かつてコートを彩った NBA プレイヤーの知る人ぞ知るシグネチャーモデル 6 選

現在はほぼコートで見かけることのないブランドの数々……みなさんはいくつご存知?

By Rin Kishida
フットウエア 
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NBAのコート上で戦っているのは、選手だけではない。〈Nike(ナイキ)〉、〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉、〈adidas(アディダス)〉、〈Under Armour(アンダー アーマー)〉……。これらがメジャーブランドへと成長する過程で、いくつものキックスブランドとシグネチャーモデルが姿を消していった。

NBA選手のシグネチャーモデルが数多く登場するようになったのは1980年代中ごろから。〈Nike〉とMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)の成功を受け、各社は続々と有望な選手と契約し、その名を冠したシューズを発売。90年代にさしかかるとその競争は激化し、ユニークなギミックを搭載した“ハイテクシューズ”戦争へと発展する。

今回は、今ではNBAのコートでお目にかかることの少なくなったキックスブランドと、その着用選手たちを広告でふりかえる。

New Balance / James Worthy

かつてコートを彩った NBA プレイヤーの知る人ぞ知るシグネチャーモデル 6 選 バスケ バッシュ New Balance / James Worthy ジェームズ・ウォージー レイカーズ  Etonic / Hakeem Olajuwon エトニック  ハキーム・オラジュワン Pony / Darryl Dawkins ダリル・ドーキンズ Avia / Clyde Drexler クライド・ドレクスラー L.A. Gear / Karl Malone, Hakeem Olajuwon, Joe Montana British Knights / Derrick Coleman

New Balance

現在でこそランニングシューズのイメージが強い〈New Balance(ニュー バランス)〉だが、実はNBA史上初の100万ドル越えのエンドースメント契約を、それもプロ入り前のルーキーと結んだブランドでもある。1982年、〈New Balance〉はノースカロライナ大学の大物ルーキー、James Worthy(ジェームズ・ウォージー / 元レイカーズ)と、8年120万ドルともいわれる金額で契約し、Worthy Expressを発売。ちなみにこの契約を成立させたのは、のちにJordanの代理人としても辣腕を振るうスポーツエージェントのDavid Folk(デビッド・フォーク)。Jordanと〈Nike〉の契約は、この前例を踏襲したものだった。

Etonic / Hakeem Olajuwon

Etonic(エトニック)〉の起源となる会社の創業は1876年。もともと革靴を製造していたが、1945年にゴルフシューズを製造したことをきっかけにスポーツ分野に参入し、70年代のジョギングブームで名を上げた。そんな〈Etonic〉が白羽の矢を立てたのが、1984年のNBAドラフトでJordanよりも先に全体1位で指名されたHakeem Olajuwon(ハキーム・オラジュワン)だ。ナイジェリア出身で、アメリカンドリームを体現した彼のニックネーム“ドリーム”にちなみ、〈Etonic〉はThe Dreamをリリース。Olajuwonはその後〈L.A Gear(エルエーギア)〉、〈Spalding(スポルディング)〉でもシグネチャーモデルをリリースするが、いずれも「貧しい子供たちでも購入できるように」という彼のポリシーから、価格は低く抑えられた。

Pony / Darryl Dawkins

ウルグアイ出身のRoberto Muller(ロベルト・ミュラー)によって1972年に設立された〈Pony(ポニー)〉は、80年代を代表するキックスブランドのひとつ。CMで軽快なダンスを披露しているのはシクサーズなどで活躍したDarryl Dawkins(ダリル・ドーキンズ)。派手なダンクと奇抜な行動で知られたDawkinsはもともと〈Nike〉契約選手だが、契約条件に不満があったことから、1982年のプレイオフの試合中にシューズを〈Nike〉から〈Pony〉へと履き替える暴挙に出て裁判沙汰に。後日、無事に移籍が完了し、CMにも出演した。

1986年、〈Pony〉は〈adidas〉の創業一族であるHorst Dassler(ホルスト・ダスラー)が買収。身長168cmのダンク王 Spud Webb(スパッド・ウェブ)らも着用したが、Horstが1987年に死去したことが影響し、次第にコート上での存在感が低下してゆく。

Avia / Clyde Drexler

〈Avia(アヴィア)〉は1979年に〈Nike〉のおひざ元でもあるオレゴン州ポートランドで創業。衝撃吸収性に優れる独自技術“カンチレバーソール”を採用したフィットネスシューズに定評があり、1983年にはランニング、そしてバスケにも参入。80年代中盤には全米5位のスポーツブランドに躍進していた。NBAでも地元チーム、ブレイザーズの当時のスター、Clyde Drexler(クライド・ドレクスラー)に加え、John Stockton(ジョン・ストックトン)、Scottie Pippen(スコッティ・ピッペン)らとも契約している。のちの“ドリームチーム”メンバー3名を擁しながら、1987年、リーボックに買収されたことをきっかけに路線変更。Drexlerはひとり〈Avia〉の顔として契約を継続したが、“ドリームチーム”でもプロ選手としてはただ一人、オリンピックモデルではなくインラインカラーのBA911を着用した。

L.A. Gear / Karl Malone, Hakeem Olajuwon, Joe Montana

1982年、カリフォルニアにオープンした女性向けセレクトショップに起源をもつ〈L.A. Gear(エルエーギア)〉。80年代中ごろにファッション性の高いフィットネスシューズで一世を風靡すると、ビジネス拡大を目指し、高額の契約金で一流アスリートやセレブリティを次々リクルート。あのMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)や、Paula Abdul(ポーラ・アブドゥル)らとも契約し、〈Nike〉、〈Reebok〉に次ぐ全米3位のブランドに登りつめた。1992年にオンエアされたこのCMではHakeem Olajuwan(アキーム・オラジュワン)、Karl Malone(カール・マローン)、Scott Williams(スコット・ウィリアムス)のNBAスター3人に加え、NFLのスーパースター、Joe Montana(ジョー・モンタナ)を起用。

British Knights / Derrick Coleman

ブランド名とは裏腹に、ニューヨーク発祥の〈British Knights(ブリティッシュ ナイツ)〉。既存の大手スポーツブランドとの差別化を狙い、ラッパーのM.C. Hammer(M.C.ハマー)を起用した過激なCMキャンペーン『Your mother wears NIKE!(お前の母ちゃんはナイキ履いてるぞ)』などを展開し、都市部を中心に支持を集めた。

1991年、〈British Knights〉は独自のクッショニングシステム、Dymacel テクノロジーを発表。その年のNBA新人王だった“暴れん坊”キャラのDerrick Coleman(デリック・コールマン)と総額1000万ドルとも言われるエンドース契約を締結。翌年にはドラッグ中毒を克服してNBA入りしたLloyd Daniels(ロイド・ダニエルズ)らとも契約し、「拳銃やタバコと交換にシューズ1足プレゼント」などのユニークなイベントも開催したが、スポーツブランドとしての定着には至らなかった。

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