Interviews: Keith Hufnagel が語る日本と現代のスケートカルチャー

日本初の『HUF TOKYO』をオープンしたブランドの創設者「Keith Hufnagel」が来日

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レジェンドスケーターとして名高い「Keith Hufnagel」が2002年にスタートしたブランド〈HUF〉。7月にはロサンゼルスのフェアファックスにオンリーショップがオープンしたばかりだが、続いて東京・渋谷に待望の直営店が、2015年8月1日(土)に登場した。今回、そのオープンに合わせて来日していたKeithに、日本初出店についてのほか、日本、そして現代のスケートカルチャーについての考えを特別に伺った。

—今回の東京オープンに関して。どうしてこのタイミングだったのでしょうか?

2016年に出店する予定だったのですが、運良く、この時期に良いロケーションが見つかったので、このタイミングになりました。

—日本にはどのくらい来ているのですか?

1992年の初来日以来、スケートツアーを含めて20回以上来ていますね。今年はインスピレーションをふくらませるために、2月に来ました。最初に東京に来たときは、全く新しい世界でしたね。インターネットも発達していない時代でしたし、何もかもが新しかったです。

—日本のスケートカルチャーについて聞かせてください。

スケートカルチャーは、深く根付いていますよね。日本のスケートボーダーとも、昔はよく交流しました。「T19」のYOPPYたちとはよくハングアウトしていて、スケートを一緒にしていましたね。

—アメリカの東海岸と西海岸で過ごしたことがあると思いますが、カルチャーの大きな違いとは何だと思いますか?

インターネットが発達する前は、とても大きな違いがあったと思います。それぞれに分かりやすい文化がありましたよね、東は東、西は西。でも、インターネットのおかげで、なんでも見たり聞いたりできるようになりました。全部、カルチャーが混ざってきています。でも、まだその地に行くと違いが見られる。例えば、ニューヨークに行くとスポーティかつモダンなのですが、ロサンゼルスだともっとリラックスでカジュアルな雰囲気がありますよね。

—スケート文化はどうですか?

基本的には一緒ですね。昔はスケボーしている人を見たら、スタイルを見たらどこの出身かが分かったのですが……ニューヨークやフィラデルフィアでスケボーしている男の子たちはストリートや駐車場ですることが多く、スタイルが全く違ったのですが、今はスケートパークがどこにでもあるので 基本的にはスタイルが変わりません。1日中、スケートパークでスケボーできるようになったのは素晴らしい変化だと思います。

—ところで、どうして〈HUF〉をスタートしたのですか?

2000年頃、東京、ニューヨーク、ロサンゼルスなどいろいろな場所を旅していて、拠点としていたサンフランシスコに戻った時にお店を開きたいなと思い、自分の名前から〈HUF〉と名付け、スタートしました。ショップではなかなか見つけられないもの、出回ってないもの、東京、ロンドン、ニューヨークのスケボーカルチャーに関連したものを取り扱うようにしました。スケボーを売ったり、Tシャツや帽子を作ったり、特に将来の計画を立てていたわけではなく、自然に好きなことをやってきた感じです。ただ、ブランドをスタートしたり続けることは、決して簡単なことではないですね。

—ショップをオープンする際に、一人のアーティストとコラボレーションするということで、東京では「Cali Thornhill DeWitt」とタッグを組んでいますが、二人の関係性を教えてください。

2年くらい前に、友達を通じて知り合いましたが、〈HUF〉の事務所にもよく遊びに来てくれていて、仕事を手伝ってくれたりしていました。ロサンゼルスのショップオープンの際には、日本人アーティストの「Haroshi」を起用していたので、日本ではアメリカのアーティストを起用しようと思ったのです。それで、Caliにお願いしました。日本限定のコラボレーションTシャツは、Caliのアイコニックなヴィンテージフラッグと〈HUF〉のクラシックなスタイルをミックスしました。

—今後のプランについて教えてください。

今は〈HUF〉に専念しています。ニューヨークに新しくショップをオープンする予定なので、それの準備もありますし。あとは、スケートチームとフットウエアラインにも力を入れたいと思っています。スケボーには常にエネルギーを注ぎたいですね。それと、アーティストの「Patrick Nagel」とコラボレーションもする予定。もう亡くなっているのですが、ずっと彼のファンだったので。年内にリリースする予定なので、楽しみにしていてください。

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