Interviews: 成長を続ける BED J.W. FORD のデザイナーが見据えるものとは?

「山岸慎平」氏が語る、これまでとこれからの〈BED J.W. FORD〉

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デザイナー「山岸慎平」氏が手がける〈BED J.W. FORD(ベッドフォード)〉。2011年春夏シーズンよりスタートした同ブランドが今、その洗練されたデザインと服作りに対する熱い姿勢から、国内外で注目を浴びている。“自分が着たいものを作る”……そんな真摯な態度と眼差しが印象的だった山岸氏に、これまでの経歴や〈BED J.W. FORD〉に対する想い、そして今後について特別に話を伺った。

ブランドの立ち上げ

Interviews: 成長を続ける BED J.W. FORD のデザイナーが見据えるものとは?

—これまでの経歴を教えてください。
〈BED J.W. FORD〉をスタートしたのは、2011年春夏シーズンから。その前までは、上京してから古着屋で2年くらい働いていて、その後〈(……. RESEARCH)〉に4年ほどいました。

—もともと服を作りたかった?
いえ、特に専門学校も行っていませんし……これまでも、デザインを直接していたわけではありません。漠然と服は好きだったので、なにかしらそういうところに関わるという流れで働いていましたが、服を作りたい! という願望から作り始めたわけではないです。でも、絵を描くのが好きだったので、それはなんとなく役にたっているかもしれません。

—では、どうしてブランドを立ち上げることに?
服が好きで、〈Ann Demeulemeester〉や〈Dries Van Noten〉、〈Yohji Yamamoto〉といったブランドを好んで着ていました。やっぱり、着ることが好きだったんですよね。そこから、どうせやるなら自分の好きなものを作りたいという気持ちになって、高坂圭輔と一緒にブランドを立ち上げました。

作り手の葛藤

Interviews: 成長を続ける BED J.W. FORD のデザイナーが見据えるものとは?

—ブランドをスタートしていときから見ていて、非常に大きな成長を感じるのですが、当時はどのような状況だったのですか?
ちょうど2010年頃、僕たちがブランドをスタートしようとしていたとき、20代半ばから後半の人たちの多くが一斉にブランドをスタートするタイミングだったんですよね。 振り返ると、1つ大きな時代みたいな物が終わって全く新しい価値観を提供してくれるようなブランドも出てきたことだと思います。それをきっかけに、新たに何かチャレンジしてみようと思うデザイナーは多くいたのではないでしょうか?  少なからず僕はそれがすごく強いです。僕の話をすると、僕たちのちょうど上の世代には〈Sasquatchfabrix.〉があって、まだ2シーズン目のあたりにコレクションを初めて見たのですが、すごく感銘を受けたことを覚えています。20代そこそこの僕が後々に自分で何かをと思わせるには十分すぎる力を感じました。

—30歳だと、ちょうど裏原カルチャーも見てきた世代ですよね。そこから何か刺激は受けましたか?
刺激と言うよりはファッションに興味を持つきっかけになりました。あのカルチャーは、二度と起こり得ないもの。その世代の確立したカルチャーがあって、逆に、あの状況が今ないからこそ、個人的には凄くやりやすい気がしています。

—これまで試行錯誤して作り続けてきていると思いますが、失敗は?
かっこよく聞こえるかもしれませんが、全部失敗……と感じています。自分がイメージしたものとそうでないものとの葛藤であったり、購入してくれる方が満足できるものなのかどうなのかということだったり、諦めなければならないことがあったり。モノづくりをしている人にとって、全部が満足できる状況というのはなかなか難しいと思います。ただ決してネガティブなものではなく、だからこそ、次へつながるのだと感じています。

ブランドの未来

Interviews: 成長を続ける BED J.W. FORD のデザイナーが見据えるものとは?

—ところで、この間、メンズファッションウィーク中にパリに行っていましたよね?
はい、会いたい人たちもいたので、リサーチを兼ねて行ってきました。何個かショウも見たり、ショウルームを訪ねたりしました。刺激的でしたね。

—海外で触発されたこと、感じたことはありましたか?
スケールが違うので、自分たちのビジネスのやり方に素朴な疑問を持ちました(笑)。いい意味で、これからどうしていくかという考え方を少し変えなければならないいいタイミングなのかなと。感覚的な部分もけっこう多かったので、そういうのは見直していかなければならないなと思いました。

—例えば?
インスタレーション、コレクションは今後、きちんとやっていきたいと思っていて、自己満足だけではなく多くの人に認知されるブランドにならないといけないと感じています。つまり、“自分はこういう人(ブランド)です”ということをもっと伝えていかないと、その上で常に新しいものを取り入れて循環をさせないと、唯一無二なものを作り上げるのは難しいと思います。

—最後に、最新コレクションについて教えてください。
テーマは“In the forest. In the woods”。同じ意味でも言葉が違うと受け止め方が変わる……その感じがおもしろいなと思ってテーマにしました。着た人にしかわからないような概念で、着用の仕方次第で全く違う見え方になる。一見チェックのネルシャツだけど、デニムシャツだとか、ポケットと袖の重なり方でフリンジに見えるレザージャケットとか、着る人が袖を通したときに理解できるようなアイテムが揃っています。是非、お店で直接手にとってみてください。

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