オリヴィエ・ティスケンスが新ブランド BOLORIA のデビューコレクションを発表
“Le Monde flottant(浮世)”をテーマに、時代やジェンダーを横断するワードローブを提案
ベルギー人デザイナー オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)の手掛ける新ブランド〈BOLORIA(ボロリア)〉が、2027年春夏コレクションを発表した。
約30年にわたり、ロマンティックな美学と卓越したクチュール技術で国際的な評価を獲得してきたティスケンス。これまでに〈Rochas(ロシャス)〉〈Nina Ricci(ニナ リッチ)〉〈Theory(セオリー)〉などのメゾンで経験を積み、自身の名を冠したブランドでも独自の世界観を築き上げてきた。繊細な芸術性とクチュール精神を融合させた彼のクリエイションは高く評価され、その作品は世界各地の美術館に収蔵。2017年にはアントワープのファッション美術館『MoMu – Fashion Museum Antwerp』にて回顧展が開催されるなど、現代ファッションを代表するデザイナーの一人として知られている。
そんなティスケンスが新たに始動させた〈BOLORIA〉は、2025年にアントワープで設立されたベルギー発のファッションハウス。音楽フェスティバル「Tomorrowland」を主催する「We Are One World」によって創設され、クラフツマンシップと創造性を軸に展開していく。ブランド初となるコレクションのテーマは“Le Monde flottant(浮世)”。過去と現在が交錯し、固定された時間軸から解放された世界を表現した。ブランド名の由来でもある蝶の一属 “BOLORIA”が象徴する儚さや移ろいゆく性質を、ファッションそのものの本質と重ね合わせている。
コレクションでは、夢と現実、意識と無意識、目に見えるものと見えないものといった対比を通じて、ジェンダーを問わないワードローブを提案。20世紀の装いを思わせるクラシックな要素を取り入れながら、現代的なシルエットへと再構築した。裏地やテーラリングのディテール、衣服の構造そのものに宿る職人的な技術を重視し、リバーシブル仕様のアイテムなどを通して、過去から受け継がれてきたクラフツマンシップを再解釈。素材には上質なウールやカシミヤ、シルクシャルムーズ、柔らかなコットン、繊細なシルクレースなどを採用し、ベルギーの風景を思わせる落ち着いた色彩で統一した。また、バイアスカットによる流麗なドレープをドレスやジャケット、トラウザーズに取り入れ、身体の動きや記憶を感じさせるエレガントなシルエットを形成。ティスケンスならではのロマンティックな美学が随所に反映されている。
ティスケンスは今回のコレクションについて、「BOLORIA に生きる人々の人生や人物像を描きたかった。彼らが何者なのか、それは私たち自身でもある」とコメント。彼はデビューコレクションを通じて、ベルギーの感性、卓越したクラフツマンシップ、そして時代を超えて受け継がれるエレガンスを融合し、新たなラグジュアリーブランドとしての方向性を示した。
ブランド:BOLORIA
シーズン:2027年春夏ウィメンズ/メンズ





















