ニューヨーク・ニックスが53年ぶりに NBA 制覇
ジェイレン・ブランソンが史上初の3冠MVPを達成
ニューヨーク・ニックスは6月13日(現地時間)、NBAファイナル第5戦でサンアントニオ・スパーズを94-90で下し、シリーズを4勝1敗で制覇。1973年以来、実に53年ぶりとなるNBAチャンピオンの座を獲得した。
今プレーオフで“Comeback Knicks”の異名を取ったニックスは、この日もその真骨頂を発揮。最大16点差を追う苦しい展開となったものの、エースのジェイレン・ブランソン(Jalen Brunson)が第4クォーターだけで13連続得点を記録するなど圧巻のパフォーマンスを披露。チーム最多となる45得点を挙げ、ファイナルMVPにも選出。また、彼はNBAカップMVP、カンファレンスファイナルMVP、ファイナルMVPと史上初の3冠も達成した。「どんな時も自分たちを信じ続けた。誰かに見限られるたびに、僕たちは戻ってきた」試合後、ブランソンはそう語り、優勝の喜びを噛み締めた。
また、“Nova Knicks”として知られるヴィラノヴァ大学出身トリオのミカル・ブリッジズ(Mikal Bridges)とジョシュ・ハート(Josh Hart)も勝利に大きく貢献。ブリッジズが14得点、ハートが13得点を記録し、ブランソンとともにチームを牽引した。
一方のスパーズは、ディラン・ハーパー(Dylan Harper)が25得点、ビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)が19得点、14リバウンド、5ブロックをマークするもあと一歩及ばず。ウェンバンヤマは試合後、「人生で最も大きな学びの瞬間だった」と悔しさを滲ませた。
今シリーズのニックスは、4勝すべてで二桁ビハインドから逆転勝利を収めるという驚異的な粘り強さを見せた。特に第4戦では最大29点差をひっくり返し、OG・アヌノビーの劇的なティップインによって107-106で勝利。NBAファイナル史上最大逆転劇として歴史に名を刻んでいる。
サンアントニオで行われた決戦には数千人規模のニックスファンが駆けつけ、アウェーゲームとは思えない熱気を演出。そしてニューヨークでは優勝決定直後から街中が祝賀ムード一色に包まれた。花火が夜空を彩り、車のクラクションが鳴り響き、消防士たちが沿道のファンとハイタッチを交わす光景も。ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ(Zohran Mamdani)はSNSで「HISTORY」と投稿し、優勝パレードを木曜日に開催することを発表した。長年リーグ下位に低迷し続けたニックスにとって、この優勝は単なるタイトル以上の意味を持つ。53年間待ち続けたファン、そして街全体が待ち望んだ瞬間が、ついに現実となった。






















