Audemars Piguet と YOON & VERBAL による Royal Oak Concept が登場 ── “赤いトゥールビヨン”を搭載した150本限定モデル
ソウルで開催された発表会では、世界中から集まったジャーナリストに向け、YOON&VERBAL本人によるQ&Aセッションも実施。『Hypebeast Japan』からは、“なぜ、あえて手巻きなのか?”と質問した。
Audemars Piguet と YOON & VERBAL による Royal Oak Concept が登場 ── “赤いトゥールビヨン”を搭載した150本限定モデル
ソウルで開催された発表会では、世界中から集まったジャーナリストに向け、YOON&VERBAL本人によるQ&Aセッションも実施。『Hypebeast Japan』からは、“なぜ、あえて手巻きなのか?”と質問した。
1875年創業。今なお創業家一族によって受け継がれるスイスの高級時計ブランド〈Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)〉が、YOON & VERBALとのコラボレート。トゥールビヨン搭載の新作 “Royal Oak Concept Flying Tourbillon(ロイヤル オーク コンセプト フライング トゥールビヨン)” を、2026年5月21日(木)に発表した。
この“Royal Oak Concept(ロイヤル オーク コンセプト)”というのは、Royal Oak(ロイヤルオーク)が30周年を記念して2002年に誕生した特別なシリーズ。高度な複雑機構や先進的な素材、実験的なデザインを取り入れ、〈Audemars Piguet〉の革新性を象徴するプラットフォームとして展開されている。その初期の“Royal Oak Concept”を、時計コレクターでもあるVerbalが長年探し求め、その入手に至るストーリーもひとつのきっかけとなり、今回のコラボレーションへと繋がったという。
発表された2026年の最新作 “Royal Oak Concept Flying Tourbillon”は、ケースサイズが38.5mm。従来44mm中心で展開されてきた“Royal Oak Concept” がジェンダーレスで使えるサイズ感になっている。そして、ケースもチタンで軽い。さらに、最大の特徴となるのは、6時位置に配置された鮮烈なレッドのフライング トゥールビヨンだ。アルミニウム製ケージにレッドのアルマイト加工を施すことで、“時計の心臓部”を象徴するようなビジュアルへと仕上げられている。赤いトゥールビヨンは珍しく、VERBALは、この赤について「地球のコアやエネルギーの源をイメージした」と説明している。
黒く眩いブラックアヴェンチュリンダイヤルと名付けれらた文字盤は、YOONがAP本社に訪れた際、スイス・ル・ブラッシュの夜空から着想を得たもの。ミラーポリッシュ仕上げのシルバーグレーの面取りによって、内部構造へ視線を導く建築的なデザインとなっている。
2022年から構想が練られてきたというこの “Royal Oak Concept Flying Tourbillon”のローンチイベントは、韓国・ソウルの『AP HOUSE』で開催された。会場には世界中からジャーナリストやクリエイターが集まり、〈Audemars Piguet〉CEO イラリア・レスタ(Ilaria Resta)、YOON、VERBALによるQ&Aセッションも実施された。
そのQ&Aセッションでは、まずYOON&VERBALそれぞれが、〈Audemars Piguet〉との出会いについて語った。YOONは、「初めて大きな収入を得た時、“良い時計が欲しい”と思った」と振り返る。当時は時計について詳しくなかったものの、グラフィックデザインを学んでいた彼女にとって、Royal Oak特有の幾何学的なラインや構造美は衝撃的だったそうだ。
さらに、その後ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)やRoyal Oak誕生の歴史を知る中で、クォーツショックの時代に、〈Audemars Piguet〉があえてラグジュアリースポーツウォッチを世に送り出し、時計業界の流れそのものを変えてしまったストーリーにも魅了されたという。「それ以来、ずっとAPを追い続けています」とYOONは語った。
一方、VERBALも「美学的な観点からAPに惹かれた」とコメント。最初のきっかけは、東京で見つけた53mmもあるRoyal Oak Offshore の“T3”だったという。そこから〈Audemars Piguet〉の歴史やコンプリケーションの世界へ深く没入していったそうだ。また、2002年に登場した初代 “Royal Oak Concept” を長年愛用してきたことを正式に明かし、「今回のプロジェクトは、その“Concept 1”へのリスペクトから始まった」と説明した。
そのQ&Aセッションにて『Hypebeast Japan』から、「なぜトゥールビヨンでありながら、自動巻きではなく手巻きのムーブメントを採用したのか?」という質問を投げかけた。
これに対しVERBALは、「それこそが、この時計の“楽しさ”の一部なんです。この複雑機構において、手巻きであること自体がコンプリケーション全体のポイントなんです」と回答。複雑機構であるフライング トゥールビヨンを、あえて手巻きで仕上げること自体に、このモデルならではの魅力があると説明した。
YOONが続けて、「今あえて手巻きの時計を持つことには、とてもロマンを感じます。自分でゼンマイを巻くことで、時計と個人的な関係性が生まれる。毎日その時計と対話することで、非常に未来的でメカニカルなデザインに対して、手巻きというクラシックな行為が、美しいコントラストを生み出していると思う」と、その思想を明かした。
搭載されるムーブメントは、今回のために開発された手巻きキャリバー 2982。約72時間のパワーリザーブを備え、部分的にオープンワーク化された構造によって、レッドのフライング トゥールビヨンを際立たせている。
Q&A後のTouch & Tryで、実際に“Royal Oak Concept Flying Tourbillon”に触れて気づいたが、このオープンワークには、単なるデザイン以上の意味が込められていた。
実は、その構造はランダムに設計されているわけではない。リューズを手で巻いた際、巻き上がるゼンマイの動きを2時位置付近から確認できるようになっており、そこから6時位置のトゥールビヨンへ向かって、“時計のエネルギー”が流れていく様子を視覚的に表現しているのだ。単にメカニズムを露出させるのではなく、“時間が動き出すプロセス”そのものをデザインとして落とし込んでいる。VERBALの言った、この時計の“楽しさのポイント”とは、こんな要素なのだろう。
〈Audemars Piguet〉x YOON & VERBALによる“Royal Oak Concept Flying Tourbillon”は、世界150本限定で展開。価格は、17万6,800スイスフランとなり、2026年5月21日時点のレートで日本円換算すると約3927万円だ。
Audemars Piguet
Royal Oak Concept Flying Tourbillon
ロイヤル オーク コンセプト フライング トゥールビヨン
Ref:26643TI.OO.D002CA.01
限定:150本
ケース径:38.5mm
ケース厚:11.4mm
ケース素材:チタン
防水性:2気圧
ストラップ:“マイクロモザイク”パターンと内側に“キルティング”パターンをプリントしたインターチェンジャブル仕様のラバーストラップ(ブラックとレッド2本付属)、チタン製APフォールディングバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.2982、約72時間パワーリザーブ、18石、毎時21,600振動(3Hz)
仕様:時・分表示、フライング トゥールビヨン、ブラックセラミック製リューズとチタン製チップ、ブラックアヴェンチュリンダイヤル、グレー蓄光加工を施したブラック加工の18Kホワイトゴールド製ロイヤル オーク コンセプト針、ブラックのインナーベゼル、シースルーケースバック
価格:176,800スイスフラン(税込参考価格3,927万円)





















