藤原ヒロシがプロデュース──渋谷のレコード文化を紐解く書籍『The History of Record Stores in Shibuya & Beyond』が発売
渋谷という街を“レコード店”から読み解く
1990年代、“世界一アナログレコードが埋まっている街”とも称された東京・渋谷。そのカルチャーの核を担ったレコード店の歴史に迫る1冊『The History of Record Stores in Shibuya & Beyond』が、2026年5月1日(金)に発売される。
本書は、『Face Records』創業者である武井進一によるリサーチをもとに構成されたカルチャー史研究書。もともとは「渋谷で最初のレコード店はどこか?」という個人的な疑問から始まった調査が、やがて渋谷という街そのものの歴史へと拡張。古地図や文献、行政資料などを丹念に掘り起こしながら、戦後日本における文化変遷を浮かび上がらせていく。なお、このプロデュースを手掛けたのは、藤原ヒロシだ。
武井進一の視点を通してまとめられた本書は、単なる音楽史にとどまらず、GHQ占領下におけるアメリカナイゼーションや都市開発、消費文化の成熟といった大きな流れとともに、“渋谷”という場所の意味を再定義する内容となっている。
内容は大きく4部構成。戦後復興とともに文化発信地へと変貌していく渋谷、ワシントン・ハイツを起点とした輸入盤文化の流入、進駐軍がもたらした音楽とライフスタイル、そして返還後に花開くサブカルチャーまで、時代ごとのレイヤーを丁寧に追っていく。特に、米軍施設内のPXから始まる輸入盤店のルーツなど、これまで断片的に語られてきたトピックを体系的に整理している点は興味深い。
全204ページ、A5判で展開される本書は、渋谷のレコード文化を起点にしながら、日本の戦後史や都市文化の変遷を横断的に読み解く1冊。価格は3,080円(税込)。音楽ファンのみならず、ファッションやストリートカルチャーに関心のある読者にとっても見逃せない内容となりそうだ。
また、発売を記念し、5月3日(土)には渋谷の『NONLECTURE』にてトークイベントの開催も予定されている。




















