メーカーからカルチャーブランドへ ── AlphaTheta が提案する新たな音楽体験
「RAINBOW DISCO CLUB」で生まれたもう一つの風景
去る4月17日(金)〜19日(日)の3日間、静岡県・東伊豆クロスカントリーコースにて開催された国内外のダンスミュージックファンから圧倒的な支持を集める野外ダンスミュージックフェス「RAINBOW DISCO CLUB (レインボー ディスコ クラブ)」。音楽ファンが集うこの場において、音響機器メーカー「AlphaTheta」は、単なるプロダクト展示を超えた「体験の場」として強い存在感を放った。そこで本稿では、そんな「AlphaTheta」のブースを振り返っていく。
同社が掲げたのは“One Through Music”。音楽を軸に人と人が繋がるコミュニティの創出だ。その象徴となったOPEN LOUNGEは、休憩スペースでありながら自然な会話や出会いを生む場として設計され、手拭いのシルクスクリーン体験などを通じて来場者自身が空間づくりに参加していく構造が印象的だった。
中でもDJ MEMORY WALLは、来場者の記憶を可視化する象徴的な施策だ。“忘れられないDJセット”というテーマのもと、写真とメッセージが集積し、最終的に“RDC”の文字を形作る。個人の体験が交差し、共感と対話が生まれるプロセスは、ダンスミュージックカルチャーそのものと言えるのではないだろうか。
さらにDJ Lab for Kidsでは、子どもたちが実際にDJ体験を行い、世代を超えたカルチャーの継承を実現。未来へと繋がる取り組みとして確かな意義を示した。会場には、CDJ-3000XやDJM-V5などの機材も並んだが、主役はあくまで“人と音楽”。プロダクトはその関係性を支える存在として静かに配置されていた。
ストリーミングやSNSの浸透によって、DJという行為そのものはかつてないほど開かれた一方で、リアルな場における“体験価値”の重要性はむしろ高まっている。そんな中「AlphaTheta」が提示したのは、ブランドがカルチャーとどう関わるかという一つの答えだ。音楽を媒介に、人が繋がり、記憶が重なり、次の世代へと受け継がれていく。その循環を可視化した今回の取り組みは、フェスの中にもうひとつの価値を生み出していた。
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