Beats と Nike が Powerbeats Pro 2 で史上初のハードウェアコラボレーション
スウッシュと“b”ロゴが融合した歴史的ワイヤレスイヤホン。CMO にもメールインタビューを実施
オーディオ機器ブランド「Beats(ビーツ)」と〈Nike(ナイキ)〉が、両者のアイコニックなデザイン言語を融合させた史上初のハードウェアコラボレーションを発表した。モデル名は“Powerbeats Pro 2 – Nike Special Edition”。エリートスポーツと日常のストリートスタイルを横断する新たなプロダクトとして誕生し、両ブランドにとってもマイルストーンとなりそうだ。
“Powerbeats Pro 2 – Nike Special Edition”は、「Beats」にとって大きな転換点でもある。これまで独自のビジュアルアイデンティティを貫いてきた同ブランドが、初めてプロダクト上のロゴスペースを外部パートナーに開放。右のイヤーバッドには〈Nike〉のスウッシュ、左には「Beats」の“b”ロゴを配置し、両者のアイコンがひとつのデバイスに共存するデザインが実現した。さらに、マットブラックをベースに〈Nike〉を象徴する“ボルトカラー”を大胆に取り入れた充電ケースには、開くと「JUST DO IT」のメッセージが現れる仕様となっている。
そのビジュアルのインパクトに加え、パフォーマンス面も抜かりはない。アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外部音取り込みモードを搭載し、ウェイトトレーニングからゴルフコースまで安定した装着感を提供するイヤーフック構造を採用。さらにIPX4等級の耐汗耐水性能、最大45時間のバッテリー、心拍数モニタリング機能など、アスリートのリアルなニーズに応えるスペックを備えている。
キャンペーンには、長年のブランドアンバサダーであるレブロン・ジェームズ(LeBron James)を起用。バスケットボールコートではなくゴルフコースを舞台に、外野のノイズを遮断し自分のプレーに集中する姿をコミカルに描いた映像が公開されている。「BeatsとNikeという2つのアイコニックなブランドの連携は、単なるコラボレーションではなく、私にとっては家族のようなものだ」とレブロンは語る。
この歴史的なパートナーシップの背景について理解を深めるべく、『Hypebeast Japan』は「Beats」のCMO(チーフマーケティングオフィサー)であるクリス・ソーン(Chris Thorne)にメールインタビューを実施。本プロジェクトの狙いや、両ブランドが共有するDNA、そしてキャンペーンの裏側について話を聞いた。
Hypebeast:Beatsは常に、独立した強力なビジュアル・アイデンティティを保ってきました。Beats製品に初めて他ブランド(Nike)のロゴを組み込んだ意図と、その意味は何だったのでしょうか?
クリス・ソーン:私たちの目標は、単に2つのロゴを並べることではありませんでした。若い世代は、本質のないコラボレーションを見抜く鋭い感覚を持っています。だからこそ重要なのは、“実際の行動として成立している関係性”であることです。
アスリートたちはすでにBeatsでトレーニングを行い、Nikeを身に着けています。つまり今回の取り組みは、新しいコラボレーションというよりも、同じロッカールームに存在してきた2つのブランドの“再会”を形にしたものだと捉えています。
レブロン・ジェームズを、彼の本職ではない「ゴルフ」をテーマにしたキャンペーンに起用したのは大胆な試みでした。この根底にある理由と、キャンペーンメッセージはどのようにして生まれたのでしょうか? また、この少し皮肉の効いたメッセージに対する彼の反応はどうでしたか?
Beatsでは、常にユニークで予想外のものを消費者に届けることを目標としています。ゴルフはレブロンの大好きな趣味の一つですが、ファンがゴルフコースにいる彼を見る機会は滅多にないため、普段とは違う環境にいる彼を見せることは非常に魅力的だと考えました。彼自身もこのコンセプトを気に入り、撮影現場ではとても楽しんでいました。それは完成した映像をご覧いただければ分かると思います。
Nikeチームとの製品開発プロセスにおける舞台裏のエピソードを教えていただけますか?デザインのアイデア、カラーの選択、そしてオーディオテクノロジーとスポーツの美学をどのように融合させたのでしょうか?
私たちは、Beatsの洗練されたブラックのデザイン美学と、Nikeのアイコニックでエネルギーに満ちた「ボルト(Volt)」カラーを組み合わせ、プレミアムでありながらパフォーマンス志向を感じさせるものを生み出しました。スペックル(斑点)模様の充電ケースは、両ブランドが持つ洗練された外観を保ちつつ、質感とエネルギーを加えるための意図的な選択です。その結果、エリートスポーツとストリートスタイルの架け橋となるような製品が完成しました。
BeatsとNikeは、どちらもスポーツとポップカルチャーに影響を与えてきました。このシナジーをこれほど自然なものにしている、両ブランドが共有するDNA(カルチャーやアスリートのDNAなど)とは何でしょうか?
両ブランドは、スポーツ、カルチャー、パフォーマンスの交差点に存在しています。Beatsは常に、アスリートが自分の瞬間に向けてどのように準備をするか、つまり私たちが「試合前のルーティン(pre-game ritual)」と呼ぶものに根ざしてきました。そしてNikeは当然ながら、その準備が「パフォーマンス」へと変わる瞬間を担っています。Beatsが音楽やストーリーテリングとの強固な結びつきをもたらす一方で、Nikeはスポーツにおける比類なき信頼性をもたらします。私たちが共有するDNAは、「集中することは、パフォーマンスの一形態である」という信念です。
今後、スポーツブランドとのコラボレーションはどのようになっていくと思い描いていますか? オーディオ、スポーツ、ライフスタイルの新たな交差点で、探求することを楽しみにしている領域はありますか?
エリートアスリートから日常的に運動をする人まで、動きやすさ、耐久性、安定性に特化して設計されたオーディオ製品への需要はますます高まっています。彼らが私たちの製品を使うとき、それは単に音楽を聴くためのものではなく、「パフォーマンスのためのギア」であることを意味します。Alo Yogaとのコラボレーションのようなマインドフルな運動から、Nikeとの競技パフォーマンスまで、私たちはこれからも現代のフィットネスカルチャーの全領域を反映し続けていきたいと考えています。
“Powerbeats Pro 2 – Nike Special Edition” の価格は、39,800円(税込)。2026年3月20日(金)より、「apple(アップル)」の公式オンラインストアで販売開始。




















