Louis Vuitton 2026年秋冬メンズコレクション
“スーツ&タイ”の流れを汲みながらも、よりインフォーマルで日常に寄り添うユニフォームとして提案
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)率いる〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉が、2026年秋冬メンズコレクションを発表した。
今季のファレルは、これまでの華美な演出を抑え、親密さと静けさを強調。招待状として用意されたのは、タンレザーのスリッパという異例のアプローチで、洗練された家庭的快適さを追求するコレクションのムードを象徴している。ショーに先立ち、skateboardの『Instagram』アカウントで公開された一連のティーザーでは、新作スピーディバッグの内側やワークウェア由来の堅牢なシルエットが断片的に映し出され、ロゴよりもクラフツマンシップを前面に押し出す姿勢が示唆されていた。
また「NOT A HOTEL(ノット ア ホテル)」との協業によって実現した建築空間は、ファレルが掲げる「機能性、サヴォアフェール、そして人間の必要性」という思想を体現。室内には「10%の不完全さ」をコンセプトにした家具コレクション HOMEWORKが展示され、わずかに歪んだフォルムが、人が住むための空間としての温度感を生み出している。
ランウェイで披露された2026年秋冬メンズコレクションは、アースカラーを基調とした実用的ラグジュアリーの再定義がテーマだ。ディープグリーンやカーキといった色調のダブルブレストスーツやレザーブレザーが並び、いわゆる“スーツ&タイ”の流れを汲みながらも、よりインフォーマルで日常に寄り添うユニフォームとして提案された。ヘビーデニムは影を潜め、精密にカットされたトラウザーズや、クロコダイルレザーを用いたボンバージャケットといったステートメントアウターが存在感を放つ。そこには、ハイエンドな仕立てと技術的知見が融合し、ラグジュアリーは実用性によってこそ定義されるというメッセージが込められている。
この多感覚的な世界観を支えたのが、ファレル自らプロデュースした未発表音源によるサウンドトラックだ。ショーでは、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)やJohn Legend(ジョン・レジェンド)、Quavo(クエヴォ)の楽曲が世界初公開されたほか、ファレル・ウィリアムスとジャクソン・ワン(Jackson Wang)による初のコラボレーション曲『Sex God(feat. Pusha T)』も披露。キャットウォークにはラッパーのPusha T(プシャ・T)らが登場し、フロントロウにはジャクソン・ワン、カラム・ターナー(Callum Turner)、ジョー・キーリー(Joe Keery)らが顔を揃えた。
ブランド:Louis Vuitton
シーズン:2026年秋冬




















