Hypebeast が歩んだ20年を祝うTシャツカプセルコレクションが登場

ストリートカルチャーを象徴するアイコンたちが集結

ファッション
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『Hypebeast』創設20周年を記念したコラボレーションTシャツカプセルが、ついに正式ローンチ。現在、特設サイトでは各Tシャツのディテールをチェックできるほか、2026年1月17日(土)から2月2日(月)まで『渋谷PARCO』4Fの『PARCO MUSEUM TOKYO』で開催される20周年記念展「Hypebeast Twenty Exhibition」でも一部購入可能。詳細は『PARCO ART』公式サイトでチェックしてほしい。


そして、本稿では、改めて「Tシャツ」とうことについて考えたい。無地でありながら、無限の意味を宿す存在。Tシャツは自己表現のためのキャンバスであり、アイデンティティを掲げるビルボードだ。自分が何者で、どこから来て、どんな道を歩んできたのか──時には、これから向かう先までも語ってくれる。言葉を発さずとも意思を伝えるための“実用”である一方、ある人にとっては、意味やノスタルジー、歴史が刻まれた個人的アーカイブであり、コレクタブルな存在でもある。

Tシャツは、最も民主的な衣服でありながら同時に最も渇望されるアイテムでもある。日常のユニフォームであり、究極のコレクターズピースにもなり得る。頭から被るだけのシンプルな1着が、喜びを生み、記憶を呼び起こし、ある時代や瞬間を刻み込む。トレンドが移り変わり、カルチャーが変化し続ける中でも、Tシャツは常にそこにあり続けてきた。

『Hypebeast』は20周年という節目に、このTシャツのレガシーを称える特別なキュレーションエキシビションを開催。長年の友人やクリエイティブパートナー、そしてストリートウェアシーンを形作ってきた最重要デザイナー/リーダーたちとともに、リミテッドなコラボレーションTシャツシリーズを制作した。過去20年を象徴するアイコニックなグラフィック、ロゴ、メッセージを再解釈し、“いま”と“その先”へとつなげていく。

ここでは、昨年2025年10月22日にニューヨークで開催されたアニバーサリーエキシビションに向けたアートワークの一部を公開するとともに、参加クリエイターたちの多様な視点を紹介。Tシャツが持つ力、そしてストリートウェアとクリエイティビティの過去・現在・未来を垣間見ることができる内容となっている。


グラフィックTシャツはストリートウェアの基盤とも言える存在ですが、そのカルチャー的な重要性はどこにあると思いますか?
また、ファッションやスタイルの中で、その役割は時代とともにどのように変化してきたと感じますか?

ACRONYM:時代とともに変わったかどうかは分からないけれど、Tシャツはファッションの中でもこれ以上ないほど純粋な“情報プロダクト”だと思う。本質はアイデンティティ。自分が何を大切にしているか、どんな人間かを、最も直接的な形で示すもの。それが近いうちになくなるとは思えない。

藤原ヒロシ(fragment):自分が何を好きで、何にハマっているかを表現できる。ツールに近い存在だと思います。

HUF:グラフィックTシャツは、常にストリートウェアにおけるキャンバスのような存在。Tシャツにプリントすることは、物語を伝え、アイデンティティを形づくる最も直接的な方法のひとつです。日常着からコレクターズピースへと進化しながらも、役割自体は変わらず、そこに歴史や意味がより深く宿るようになりました。

UNDERCOVER:グラフィックTシャツは、誰もが手軽にファッションを通して自己表現できる手段だと思います。その役割は昔から、そして今もなお、とても重要です。

村上隆:1994年にニューヨークへ移り住み、SOHOにオープンしたばかりのSTÜSSYでTシャツを買いました。NYで暮らし、STÜSSYの店に通い、実際に商品を見て、買う——その体験は本当に素晴らしかった。あのとき感じた喜びはいまでも覚えています。ファンにも同じ体験をしてほしくて、中野に店を開きました。何かを所有するという原始的な喜び、それこそがTシャツ文化の本質だと思いますし、その感覚は時代を超えるものだと思います。

空山基:自分の作品をより多くの人に知ってもらうためのツールですね。ファンが増えるなら、それは嬉しいことです。

FUTURA:Tシャツは、最初のソーシャルメディアと思います。出来事やコンサート、特別な祝祭、あるいは単にブランドを知らせる広告──BOXロゴも含めて。自分史上いちばん好きなTシャツは、1975年のアリ対フレージャー戦「THRILLA IN MANILA」。実際には会場に行ってないけど、Tシャツのおかげで“行ってた”ことにできたんです(笑)。SK8THG、この世代を代表するグラフィック・グルに敬意を。

VERDY:Tシャツは世界でいちばんの定番アイテムであり、ブランドを始めたり、メッセージを伝えたりする1番簡単な方法。マーチから募金活動まで、Tシャツは常に選ばれてきた存在で、これからもファッションにおけるナンバーワンの定番であり続けると思います。

AMBUSH:グラフィックTシャツは、ストリートウェアの“第一言語”のようなもの。言葉を使わずに、自分の仲間、信念、ユーモア、記憶を表現できる。それが何十年も残り続けてきた理由です。かつてはサブカルチャーを象徴する、いちばん声の大きいアイテムでしたが、今はよりニュアンスのある存在に進化しました。ハイファッションにもストリートにもなり得る。マーチャンダイズからステートメントピースへ。その進化こそが、今もなお価値を保ち続ける理由。メッセージやムード、ムーブメントを宿す存在で、それは決して廃れません。

BAPE:グラフィックTシャツは単なる服ではなく、カルチャーそのもの。BAPEにとって、それは物語を描くキャンバスであり、ビジュアルやコラボレーションを通じて瞬間を切り取ってきました。アクセシビリティと意味、その両方が影響力の源です。1枚のTシャツが対話を生み、コミュニティを築き、ムーブメントを映し出す。カモ柄やAPE HEAD、BABY MILO、コラージュパターンまで、すべてのグラフィックに感情的な重みがあります。アート、音楽、グローバルカルチャーとともに進化しながら、グラフィックTシャツは今も文化とつながるための最も強力なツールです。

BRAIN DEAD:Tシャツは、パーソナリティをダイレクトにグラフィックで伝えられる最高の方法。多くの場合、着ているグラフィックは自分自身や好きなものを表している。個性と密接に結びついた存在だと思います。

PATTA:Tシャツはブランドのメッセージを広げるための白紙のキャンバス。ストリートウェアという宇宙の中で、ブランドが声を持つための最も直接的で手に取りやすいアイテムです。近年はラグジュアリーの文脈でも使われることが増えましたが、アイテム自体は好きでも、価格には賛成できないこともある。Tシャツは誰にでも手が届く存在であってほしい。それがTシャツの魅力だと思います。

Tシャツは世界でいちばんの定番アイテムであり、ブランドを始めたり、メッセージを伝えたりする1番簡単な方法(VERDY)

これから影響力のあるブランドを目指す新進ブランドにどんなアドバイスをしますか?

ACRONYM:誰の言うことも聞くな。諦めるな。よくある言葉だけど、全部本当だ。そして助けを求めること。それはたぶん、自分自身がもっと聞いておくべきだったアドバイス。あとは仲間を大切にすること。お互いを気にかける。結局は、そういう基本的なこと。

藤原ヒロシ(Fragment):長く続けるために大事なのは、保守的でいること。やり過ぎないことだと思う。

HUF:自分のビジョンを信じて、時間をかけること。長く続くものは、オーセンティックであること、コミュニティとしっかり繋がっていること、そして地道な積み重ねから生まれる。歴史を学び、先人たちを研究し、意味のあるものを作ること。優れたブランドには、明確な声があり、それを貫いている。

UNDERCOVER:「世界に対して、自分にしかできないことは何か」を見つけること。

村上隆:とにかく続けること、諦めないこと。心が折れそうな時は、SNSに流れてくるモチベーション動画を見て、自分を奮い立たせている。

POST ARCHIVE FACTION(PAF):他人のアドバイスを聞かないこと。

VERDY:努力を続けて、謙虚でいること。そして夢を決して諦めないこと。自分は高校生の頃から毎日絵を描き続けて、最初の成功を実感できたのは30歳の時だった。

AMBUSH:この世界には、それぞれのレーンがある。それこそが美しさ。集中して、今この瞬間に向き合い、常に110%を出すこと。誰が見ていようといまいと関係ない。インパクトは一夜にして生まれない。でも、自分のビジョンにコミットし続け、意志を持って立ち続ければ、必ず積み重なっていく。本物の仕事は、自然と語り出す。

BAPE:目的を持って作ること。重要なのはプロダクトだけじゃない。アイデンティティと感情的な繋がりだ。本当に影響力のあるブランドは、商業的成功以上に、深く共鳴する。ビジョンには忠実でありながら、素早く適応すること。カルチャーは常に動いているから。意図を持ってコラボレーションし、リスクを恐れない。そして何より“繋がる”こと。ストーリーテリング、コミュニティ、共有される価値観が、ブランドをムーブメントへと変えていく。それはBAPEの核であり、今も世界で指針となっている。

PATTA:自分たちの仲間を作り、その人たちを大切にすること。クルーや信じてくれる人たちこそが、声を強くする一番大事な存在だと思う。結局は、ブランド単体ではなく、もっと大きなムーブメントの話なんだ。

他人のアドバイスを聞かないこと(PAF)

長くブランドを続けてきて学んだ1番の教訓は何ですか?

ACRONYM:今でも毎日、新しいことを学んでいる感覚があります。すべてを見て、理解したい。ただそれが教訓なのかもしれません。学びは決して終わらないということ。そして謙虚でいること。努力を続けることです。

藤原ヒロシ(Fragment):個人的に学んだのは、人とのつながり、そして仲間との関係性の大切さです。

HUF:長く立ち止まってはいけないということ。クリエイティブ面でもビジネス面でも進化し続けながら、自分自身の核は見失わないこと。業界のスピードは速いですが、土台がしっかりしていれば、常に道は見つかります。

FUTURA:未来は白紙だということ。どこかの角を曲がった先に、誰か、あるいは何かが待っている。左ではなく右に曲がることで、その出会いは起こる。不確実性の美しさは、結果が決して分からないところにある。

UNDERCOVER:たくさんありますが、「直感に従うこと」や「自分にしかできないデザインを生み出すこと」は、経験を通して学んだ確かな教訓です。

空山基:本当に信じられるのは、自分自身だけです。

POST ARCHIVE FACTION(PAF):かつて「不可能」だと言われていたことが、いずれ「可能」になる瞬間を目にするということ。

VERDY:自分の直感を信じること。

AMBUSH:“子どもを育てるには村が必要”と言われますが、ブランドも同じです。日々一緒に作り上げてくれる人たちこそが、すべてを左右します。チーム、コラボレーター、そして顧客を大切にすること。強いブランドはプロダクトだけでなく、コミュニティとの信頼とエネルギーによって築かれます。

BAPE:最大の教訓は「本当のインパクトは、本当のつながりから生まれる」ということ。優れたプロダクトだけでなく、人々が“参加している”と感じられるブランドづくりが重要です。adidasやF1、Spotify、ゴッホ美術館とのコラボレーションを通じて、アイデンティティを保ちながら成長してきました。自分たちのクリエイティブな直感を信じること、そして速い変化の中でも恐れず自己表現を続けることが、ブランドを新鮮で意味ある存在に保ちます。BAPE は、耳を傾け、適応し、カルチャーを形づくる人々とのつながりを大切にしながら前進していきます。

BRAIN DEAD:自分の本能に従うこと。

PATTA:毎日鏡を見て、自分の価値観に正直でいられること。謙虚さを忘れず、学ぶことへの貪欲さを持ち続ける。働いて、繰り返す。そして人に優しくすること。権力のある場所には、もう十分すぎるほど嫌な人間がいますから。

自分の本能に従うこと(BRAIN DEAD)

これまでを振り返って、最も印象に残っているプロダクトやコレクション、あるいは出来事はありますか?

ACRONYM:Nikeの経営陣が全員集まるミーティングに出席したときのことを覚えています。その日はポートランドが大雪で、オフィスにいたのは各部署のトップとマーク・パーカー(Mark Parker)だけでした。彼らは洗練されたデッキやプレゼンに慣れていたと思いますが、僕が持っていったのは、布地も正しくない、ボロボロのスタジオ用プロトタイプが2体だけ。「これだけ?」と言われて、「うん。誰かサイズ合う?」って返したんです。実際に着てもらった瞬間、空気が変わったのが分かりました。そのときに確信しました。「あ、これはうまくいくな」と。

HUF:2022年にブランド20周年を記念してリリースしたHUF x Nike SB Dunkは、間違いなく特別な存在です。キースへのトリビュートであり、非常に困難な時期に制作していた一足でした。ブラインドバッグでのローンチや、隠されたタイダイパネルなど、驚きとノスタルジーを重ねた仕掛けが詰まっています。とくにFriends & Family仕様は、キースへの個人的な「ありがとう」を、みんなで形にできたようで、強く心に残っています。

FUTURA:始まりですね。90年代初頭、コンピューターを使い始めた頃。ウェブの登場と、自分の最初のパーソナルサイトを作ったこと。何かを売るためじゃなく、ただグラフィックと奥行きを追求して、自分の迷宮に迷い込んでいくような感覚でした。

村上隆:大学1年生のとき、学園祭で神輿を担ぐイベントのために、約300枚のTシャツをデザインして刷ったことがあります。みんながそれを着てくれて、その光景を見たときの喜びは本当に大きなものでした。とても特別な体験として今も記憶に残っています。

空山基:1980年代半ばに描いた作品を少しだけ洗練させたものです。手は人間性を表すと言われますが、たとえロボットを描くときでも、手は繊細で美しくあるべきだと思っています。ぜひ楽しんでください。過去には興味がありません。僕の最高傑作は、常にこれから生まれるものです。

10年先を見ています。2035年は思っているより近いですよ(FUTURA)

この20年でストリートウェアは大きく進化してきましたが、今後はどこへ向かっていくと思いますか?

ACRONYM:いまのラグジュアリー・ストリートウェアの流れを経て、原点回帰が起こる気がしています。よりサブカルチャー的で、よりトライバルなものへ。「これは自分たちのための、自分たちによるものだ」という感覚ですね。

藤原ヒロシ(Fragment):常に上がったり下がったりを繰り返すものだと思います。

HUF:これからはナラティブや目的意識が、これまで以上に重要になるフェーズに入っていると思います。世界がこれだけ不安定な中で、人々は本当に意味のあるものを求めています。次のストリートウェアは、ストーリーテリングや意図、より深い文化的対話にフォーカスしていくはずです。見た目は進化し続けますが、「何を語るか」がこれまで以上に重要になると思います。

UNDERCOVER:進化しているように見えて、実際はただ巡っているだけだと思います。

FUTURA:すぐに消えることはない。10年先を見ています。2035年は思っているより近いですよ。

村上隆:よりクリエイターに近づいていくと思います。AIやデジタル表現、グローバルにつながる物流ネットワークによって、創作の自由度はどんどん広がっています。若い世代にとってのチャンスは、これからさらに増えていくはずです。

空山基:ファッションのことは何も分かりません。

POST ARCHIVE FACTION(PAF):原点回帰。

VERDY:次世代の若い子たちが本当にクールなものを作っているので、ストリートウェアの未来にはワクワクしています。インターネットの力で、世界規模で認知されやすくなっているのも大きいですね。

AMBUSH:ストリートウェアは、単なる服以上の存在です。若さ、反骨精神、アイデンティティ、コミュニティの反映でもある。この20年でアンダーグラウンドからラグジュアリーのランウェイまで広がりましたが、次の章では、より深みを持って原点に立ち返ると思います。ハイプよりも意図を。リアルなストーリー、グローバルな視点、クラフトマンシップが鍵になるはずです。未来のストリートウェアは、かっこよさだけでなく、意味やつながり、そしてどう世界を生きるかを映すものになると思います。

BAPE:ストリートウェアは常に時代を映してきました。若者、音楽、アート、社会運動によって形づくられ、ニッチな存在からグローバルな言語へと成長しました。これからは、デザインと同じくらい、目的意識やストーリーテリング、コミュニティが重要になるフェーズに入ると思います。よりインクルーシブで、協業的で、感情的なつながりを持つ未来です。着るもの以上に、「何を象徴するか」が問われる。だからこそBAPEは、韓国、アメリカ、カナダ、東南アジア、ヨーロッパへと拡張しながら、各地のクリエイターと組み、その土地ならではのエネルギーと向き合っています。カルチャーは、地に足のついたつながりから生まれるものだと思います。

BRAIN DEAD:結局はサイクルだと思います。人々が求めるのは、クオリティです。

PATTA:そういった理論は他の人に任せます。自分は現場でやっているだけで、あまり語りたいとは思っていません。今はそこまで重要じゃないですね。

「Hypebeast Twenty Exhibition」
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
会期:2026年1月17日(土)〜2月2日(月)時間:11:00-21:00
※入場は閉場の30分前まで
※最終日18時閉場※営業日時は変更となる場合がございます。渋谷PARCOの営業日時をご確認ください。

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